ザ・フォッグ

1871年。オレゴン州の小さな港町アントニオ･ベイ。濃い霧が立ち込める夜、港に向かう一艘の大型帆船が海上に停泊させられた。島の男4人は、その帆船へ出向き、船員を脅し積荷を略奪した上、船員たち全員の命を無残にも奪った。さらに病気を患っていた乗客たちをも見捨て船に火を放ったのだ。船は乗員乗客を乗せたまま海底の奥深くに沈んだ。こうして殺人者たちの恐ろしい秘密は、濃い霧と共に封印された。時は流れ、現代。アントニオ･ベイの町を築いた4人、デヴィッド･ウィリアムズ、パトリック･マローン、ノーマン･キャッスル、リチャード･ウェインの勇気ある行動を讃え、4人を銅像として記憶に留め、町の創立記念日にその銅像のお披露目と祝典を開くことになっていた。その夜、巨大で濃い霧が風に逆らい陸地へ押し寄せてくる。町が完全に霧に覆われようとした。その時、霧の中からあの幽霊船が現れた。次々と現れる怨念と憎悪に満ちた死霊たち。彼らはあの怨みを晴らすため、町の創立者である4人の子孫たちと町の人々に、復讐の惨殺をはじめたのだ。