硫黄島からの手紙
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1944年6月。日本の戦況は悪化の一途をたどる。陸軍中将・栗林忠道は硫黄島に降り立った。アメリカ留学経験を持つ彼は、アメリカとの戦いの厳しさを誰よりも知り尽くしていた。本土防衛の最後の砦、硫黄島の命運は栗林に託されたのだ。栗林はこれまでの場当たりな作戦を変更し、部下への理不尽な体罰も戒めた。どの指揮官とも違う栗林に、古参の将校は反発したが、西郷や西竹らがよき理解者となった。灼熱の島で飲み水や食料も不足する中、地下要塞を掘り進めた。島中に張り巡らせたトンネルこそが、米軍を迎え撃つ秘策だった。1945年2月19日、アメリカ軍が上陸開始。戦いは、米軍の圧倒的な兵力によって、5日間で終わるだろうと言われた。しかし、36日間にも及ぶ歴史的な激戦となったのだ。「死」こそ名誉な戦中にあって、栗林は兵士たちに、「死ぬな」と命じた。最後まで生き延びて、本土の家族のために島を守り抜けという。栗林に反発して玉砕を貫こうとする伊藤、憲兵隊エリートだった清水、国際人であり続けたバロン西、生きて帰ると妻に誓った西郷、栗林もまた家族思いの父親だったのだ。61年ぶりに届く彼らの手紙の中で、硫黄島の心が明らかにされていく。
- 公開日
- 2006年12月9日(土)
- 監督
- クリント・イーストウッド
- 撮影
- トム・スターン
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 米
- 原題
- LETTERS FROM IWO JIMA
- 上映時間
- 141
- 配給会社
- ワーナー・ブラザース映画