フラガール
(C)2006 BLACK DIAMONDS
福島県いわき市の炭鉱町。昭和40年代に石炭から石油へとエネルギー革命が押し寄せ、閉山が相次いだ。この危機を救う為に炭坑会社が構想したのが、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」だった。紀美子の母・千代も兄・洋二郎も炭鉱で働いている。母は百年も続いた炭鉱を閉鎖するのには大反対なのである。紀美子と早苗は、そのハワイアンセンターが募集するフラダンサーの説明会に出かけた。集まった娘たちは、初めて見るフラダンスの映像に逃げ出してしまうのだった。残ったのは、紀美子と早苗、それに会社の庶務係で子持ちの初子だけだった。そこに、小百合が父親に連れられてくる。ハワイアンセンターの吉本部長は、フラダンスを仕込むために、東京から平山まどか先生を招いた。本場ハワイでフラダンスを習い、歌劇団で踊っていたダンサーであるという。彼女は田舎町を軽蔑し、ど素人の娘たちに踊りを教える意欲もなかったが、紀美子たちの熱心さに次第に真剣になっていくのだった。