風のダドゥ
16歳の少女、浅野歩美は孤独感に耐えきれずに家を飛び出し、山中で意識を失い倒れていた。装蹄師の桜田が発見し、彼が働く「阿蘇ふれあい牧場」へと運んだ。そこには、かつての名調教師であった安藤幹夫とその家族、過去を捨てた元高校教師、言葉を失った少年たちが暮らしていた。一命を取り留めた歩美は、しばらくそこで生活することになった。阿蘇の雄大な自然の中、彼らの誠実な人柄にふれ、元競走馬メイワジョニーとの出逢いを通して、次第に心を開いていく。そんな矢先、「生きることを難しく考えるんじゃない」と励ましてくれた桜田が他界。歩美は深い失意の底に突き落とされる。生きる希望を見失った彼女に、再び生きる力を与えたものとは，，，
- 公開日
- 2006年6月3日(土)
- 監督
- 中田新一
- 脚本
- 南柱根
- 撮影
- 加藤雄大
- 音楽
- 岩代太郎
- 製作年
- 2005
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 95
- INTRODUCTION
- 雄大な阿蘇の自然に抱かれながら、心身に深い傷を負った一人の少女は、かつて出逢ったことのない優しさに触れ再生してゆく。映画「風のダドゥ」は主人公の少女を通して“希望”や“再生”を心で見る物語。乗馬によって一体感が得られる《ホースセラピー》が、劇中のテーマとして描かれ、馬との温かい心の交流が主人公の少女や登場人物たちを再生させてゆく。無償の愛、雄大な自然、かけがえのない命の音、そして心やすらぐ音楽などで心から癒されていく。まさに映画そのものがセラピーアイテムとも言える、まったく新しいエンターテインメント作品なのである。監督は、「ドン松五郎の生活」「ウィニング・パス」の中田新一。主演は、本作が初主演となる話題の新人、木村文乃。多感な時期を迎える少女の姿を、瑞々しい演技で演じている。過去に負った心の傷から抜け出せない乗馬指導員に榎木孝明。牧場主に勝野洋。その包容力で、全ての者たちから絶大な信頼を受ける老装蹄師に犬塚弘、ほか萬田久子、中原丈雄、井上晴美など演技派が一同に顔を揃えている。阿蘇の大自然の中で、生命の詩を謳い上げる感動のストーリーの誕生である。
- STORY
- 16歳の少女、浅野歩美は孤独感に耐えきれずに家を飛び出し、山中で意識を失い倒れていた。装蹄師の桜田が発見し、彼が働く「阿蘇ふれあい牧場」へと運んだ。そこには、かつての名調教師であった安藤幹夫とその家族、過去を捨てた元高校教師、言葉を失った少年たちが暮らしていた。一命を取り留めた歩美は、しばらくそこで生活することになった。阿蘇の雄大な自然の中、彼らの誠実な人柄にふれ、元競走馬メイワジョニーとの出逢いを通して、次第に心を開いていく。そんな矢先、「生きることを難しく考えるんじゃない」と励ましてくれた桜田が他界。歩美は深い失意の底に突き落とされる。生きる希望を見失った彼女に、再び生きる力を与えたものとは，，，
- CASTING
- ●榎木孝明 1956年生まれ。鹿児島県出身。武蔵野美術大学に学ぶ。劇団四季を経てNHK朝の連続テレビ小説『ロマンス』で主役デビュー。 ●勝野洋 1949年生まれ。熊本県出身。大学在学中に劇団雲に入団。74年「太陽にほえろ！」にテキサス刑事役に抜擢され、芸能界デビュー。 ●井上晴美 1974年生まれ。熊本県出身。16歳で芸能界デビュー。99年篠山記信氏撮影によるキャンペーンポスター、写真集「LIVE」が話題になる。00年石井隆監督作品「フリーズ・ミー」に出演。 ●古閑三恵 1964年生まれ。熊本県出身。劇団四季付属演劇研究所を卒業後、こまつ座へ。「熊本物語」（監督：三池崇史）で主役を演じた。 ●木村文乃 1987年生まれ。東京都出身。映画「アダン」ヒロイン役（05）に出演。 ●萬田久子 1958年生まれ。大阪府出身。78年にミス・ユニバース日本代表に選ばれ、80年NHK朝の連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」でデビュー。
- 配給会社
- 角川ヘラルド映画