雨の町
(C)2006「雨の町」製作委員会
内臓が全く無いという子供の死体が流れ着いた。フリーのルポライターをしている兼石荘太は、編集長にこの事件の取材を命じられる。兼石は、事件のあった町に着き、病院へと出かけていった。病院では、何かに怯える検死医をときふせ、死体を見ることにした。特に変わった点はなかった。しかし、2人の目の前で、その子供は突然起き上がり、病室を抜け出してしまったのである。詳しい情報を得ようと、兼石は町役場へ向った。そこで、35年前に小学生の集団失踪事件があった事を知る。町役場の香坂が、その丙村に案内してくれるという。村に向う途中で、突然雨が降り出した。香坂は慌てて車に乗り込んだ。「こんな季節外れの通り雨の時には、表に出るな」と言う言い伝えがある事を話す香坂。丙村に着いた2人は取材を始める。だが、村は静まりかえっていた。廃校になった丙村小学校に行き、古いアルバムを見つける。アルバムの写真には、病院にいた子供が写っていた。さらに2人は、村の奥へと進んで行った。兼石が何かに気づき、香坂が慌てて車を止める。森の中に入っていくと、古い土葬の墓がいくつのあった。ここから一人で調べるという兼石。香坂は夕方迎えにくると約束して隣村へ向った。森の中で、小学校の制服を着た少年と少女に出会った。彼らはどんぐり拾いをしていた。その2人の姿は、アルバムの記念写真に写っているそのままだった。35年前に失踪した小学生が、当時のまま兼石の目の前に立っているのだ。夕方暗くなって、唯一村に住んでいる老夫婦に会うことができた。しかし、事件について聞いても、何かに怯えて話そうとしないのだった。村人たちが守り続けてきた秘密とは一体何なのだろう?
- 公開日
- 2006年3月25日(土)
- 監督
- 田中誠
- 撮影
- 松本ヨシユキ
- 音楽
- 遠藤浩二
- 製作年
- 2005
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 95
- INTRODUCTION
- 35年前に失踪した子供たち、季節外れの通り雨には外へ出るなという古い言い伝え。謎が謎を呼ぶ本格伝奇ミステリーが映画化された。原作は、「吸血鬼ハンターD」「妖獣都市」など独特の作風でベストセラーを生み出している菊池秀行。そんな作品の中でも、傑作としてファンの間で語り継がれたきたのが本作「雨の町」である。監督はデビュー作「タナカヒロシのすべて」で話題になった田中誠。クラシックなイメージの映像の中に、日本情緒を巧みに取り入れ、新しい恐怖を演出している。事件に巻き込まれるカップルには、「県庁の星」の和田聡宏、「パッチギ!」の真木よう子。謎の鍵を握る少女に「1リットルの涙」の成海璃子。さらに草薙幸二郎、絵沢萌子、上田耕一などベテラン俳優陣が奥行きのある演技を披露している。音楽は、「着信アリ」の遠藤浩二が雅楽風の楽曲を提供している。エンディングテーマには「大停電の夜に」の菊池成孔が担当し、兄の菊池秀行と初のコラボレーションを実現させた。
- STORY
- 内臓が全く無いという子供の死体が流れ着いた。フリーのルポライターをしている兼石荘太は、編集長にこの事件の取材を命じられる。兼石は、事件のあった町に着き、病院へと出かけていった。病院では、何かに怯える検死医をときふせ、死体を見ることにした。特に変わった点はなかった。しかし、2人の目の前で、その子供は突然起き上がり、病室を抜け出してしまったのである。詳しい情報を得ようと、兼石は町役場へ向った。そこで、35年前に小学生の集団失踪事件があった事を知る。町役場の香坂が、その丙村に案内してくれるという。村に向う途中で、突然雨が降り出した。香坂は慌てて車に乗り込んだ。「こんな季節外れの通り雨の時には、表に出るな」と言う言い伝えがある事を話す香坂。丙村に着いた2人は取材を始める。だが、村は静まりかえっていた。廃校になった丙村小学校に行き、古いアルバムを見つける。アルバムの写真には、病院にいた子供が写っていた。さらに2人は、村の奥へと進んで行った。兼石が何かに気づき、香坂が慌てて車を止める。森の中に入っていくと、古い土葬の墓がいくつのあった。ここから一人で調べるという兼石。香坂は夕方迎えにくると約束して隣村へ向った。森の中で、小学校の制服を着た少年と少女に出会った。彼らはどんぐり拾いをしていた。その2人の姿は、アルバムの記念写真に写っているそのままだった。35年前に失踪した小学生が、当時のまま兼石の目の前に立っているのだ。夕方暗くなって、唯一村に住んでいる老夫婦に会うことができた。しかし、事件について聞いても、何かに怯えて話そうとしないのだった。村人たちが守り続けてきた秘密とは一体何なのだろう?
- CASTING
- ●和田聡宏 1977年生まれ。福島県出身。00年「BULLET BALLET」で映画デビュー。主な出演作は、「ホテルハイビスカス」(03)、「バトル・ロワイヤルll」(03)、「東京湾景」(04)、「県庁の星」(06)など。 ●真木よう子 1982年生まれ。千葉県出身。01年「DRUG」で映画デビュー。主な出演作は「呪怨」(05)、「THE JUON/呪怨」、「パッチギ!」「イン・ザ・プール」「サマータイムマシン・ブルース」など。 ●成海璃子 1992年生まれ。神奈川県出身。8才の時からドラマ、CMで活躍。主な出演作は「TRICK」「クニミツの政」9TRICK劇場版」(02)、「まだらの少女」(05)、「妖怪大戦争」(05)、「瑠璃の島」「1リットルの涙」「WATERS」(06)など。 ●武重勉 1967年生まれ。大阪府出身。「BROTHER」(01)~「TAKESHI,S」(05)まで北野監督作品に出演。 ●光石研 1961年生まれ。福岡県出身。主な出演作は「博多っ子純情」(78)、「Love Letter」(96)、「オーディション」(00)、「亡国のイージス」(05)など。 ●絵沢萌子 1939年生まれ。兵庫県出身。主な出演作は、「マルサの女」(87)、「月はどっちに出ている」(93)、「赤目四十八瀧心中未遂」(03)など。
- 映倫
- 20