コルシカン･ファイル

公証人ダルジャンからの依頼で、パリの私立探偵ジャック・パーマーはコルシカ島にやってきた。仕事の内容は、アンジュ・レオーニという男を探し出して、遺産相続の不動産登記証書を手渡すという簡単な仕事だった。タクシーに乗って、アンジュ・レオーニという名前を出すと、それだけでタクシーは彼を残して去ってしまった。携帯電話の電波も届かない場所で呆然とするジャック。レオーニは、コルシカ島民族主義グループのリーダーで、警察のお尋ね者だったのだ。よそ者を嫌うコルシカ島の人々の協力が得られるかと思いきや、覆面の男達に拉致されてしまう。覆面男はレオーニとその一派だった。彼らは、レオーニを探し回る探偵ジャックの目的を探ろうと正体を隠したまま尋問を始める。その時、他の民族主義のグループ達との争いが始まった。ジャックは、テロリストと間違えられて警察に逮捕されそうになり、警察内部の派閥争いにも巻き込まれてしまうのだった。誤解が解け、住民からレオーニが昔住んでいたという町の情報を貰って行くが、フルフェイスのヘルメットの男のバイクに追われる。また、レオーニの叔母の別荘を訪ねていった時、その別荘の前で乗ってきた車を爆破されてしまう。さすがの探偵ジャックもお手上げだ。そんな時、美女レアがジャックの前に現れる。謎めいた彼女の登場で、さらに事態は複雑になっていくのだった。