ジャーヘッド

1990年湾岸戦争勃発。アメリカは延べ57万5千人にも及ぶ地上部隊をサウジアラビアの砂漠地帯に派遣した。クェートに進行したイラク勢力を阻止する“砂漠の嵐作戦”を遂行することが与えられた任務だった。しかし最近の戦争は、長距離ミサイルによる空爆が主体で、かつてのように地上部隊が敵兵相手に派手な銃撃戦を展開するということはあまりない。かくて彼らアメリカ兵たちは、200日にも及ぶ砂漠での生活を経た後、ただの1発の弾丸も発射することなく帰還することとなる。いったいこれはなんなのか。何のための戦争、なんのための出兵、彼らは激しい焦燥と葛藤の日々の中でなにを思い、なにを感じたのか。

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