スクールデイズ

相沢晴生は0歳で芸能界デビューし、天才子役として活躍。彼は3歳でノイローゼになり、おまけに両親の教育方針が対立したことから、「普通の子供に戻りたい」と言って8才で芸能界を引退した。それから8年後。普通の子供に戻ったものの、生活は最悪。豆腐健康法にのめり込む母親、浮気に忙しい父親、学校では間山のパシリとしてこき使われる毎日。友達はカメラ小僧の佐治だけだ。そんな冴えない毎日と決別するために、晴生は赤ん坊の頃に出演した人気学園ドラマシリーズの最新作「はみだし！スクール★デイズ」のオーディションを受ける。そして見事合格してしまった。晴生が演じるのはクラスのイジメられっ子役の晴生。この16年続いている国民的人気ドラマシリーズの主役、鴻ノ池幸一役のと赤井豪共演する。そして晴生は、ますます役にのめりこんでいく。一方、現実の学校生活は相変わらずサイアクだった。担任の俵は、ドラマの鴻ノ池先生とは正反対の無気力教師で、晴生が間山たちにいじめられているのを見て見ぬふりをしている。現実でもドラマでもいじめられて自嘲気味になっていた晴生。ドラマで人気者になれば片思いの夏美が振り向いてくれるという佐治の言葉に、かすかな希望を抱くのだった。