ワースト☆コンタクト

“死神”と呼ばれる、筋金入りの極道、生垣幸太郎。彼は今、人生最大の危機に直面していた。本家の大親分に見込まれて、ヤクの取引を任された。そのことで組長の臼井に疎まれていた。臼井は幸太郎の舎弟のケンジを使って密かに取引の妨害を企んでいたのだ。幸太郎の恋人･香奈は、金の誘惑に負けて臼井の情婦になっていた。また、自分の昇進のためにはどんな汚い手段もいとわない泊刑事は、取引に向かう幸太郎を泳がせて一網打尽にしようと尾行を続けている。幸太郎の幼なじみの警官･佐藤は、仕事そっちのけで離婚の危機に思い悩んでいた。取引時刻まであと3時間。そんなとき、幸太郎の前に、どう見ても浮浪者にしか見えない男･川田が現れた。“宇宙人”だと名乗る彼は「地球を滅亡させるためにやってきた」と告げるのだった。川田の言葉を信じようとしない幸太郎。だが、彼は川田の口からある事実を知らさせる。幸太郎と佐藤と川田の間には、少年時代のある秘密が隠されていたのだ。