妖怪大戦争

(C)2005「妖怪大戦争」製作委員会
遊園地のオバケ屋敷に迷い込んだような、ちょっと懐かしいような気分になる。日本の昔話や民話でおなじみの、そしてゲゲゲの鬼太郎でもおなじみの妖怪たちが出るわ出るわ120万匹。それもそのはずで、そもそもこの映画をプロデュースしたのが、水木しげる、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという、相当以上に濃い面々。自らプロデュース「怪」と称して全面的にタッチしている。さらにそれぞれ出演までしているというのは、ちょっとやりすぎか。ま、それにしても、こんなにも多士済々な妖怪たちが、スクリーンいっぱいに飛び回るさまは、跳梁跋扈といった古臭い熟語で表現するしかない。いたるところに散りばめられたコメディチックな掛け合いも面白く、夏休みに子供をつれて観に行くにはピッタリかもしれない。妖怪図鑑をながめるような、妙な楽しさにあふれている。 主人公を演じる神木隆之介の天才子役の名に恥じない好演、「キルビル」でも活躍した栗山千明の存在感は、見所充分。
公開日
2005年8月6日(土)
監督
三池崇史
脚本
三池崇史 沢村光彦 板倉剛彦 荒俣宏
撮影
山本英夫
音楽
遠藤浩二 忌野清志郎
出演
神木隆之介 宮迫博之 南果歩 成海璃子 佐野史郎 宮部みゆき 徳井優 板尾創路 ほんこん 田中要次 永澤俊矢 津田寛治 柄本明 菅原文太 近藤正臣 高橋真唯 阿部サダヲ 田口浩正 遠藤憲一 根岸季衣 三輪明日美 吉井怜 蛍原徹 石橋蓮司 忌野清志郎 竹中直人 荒俣宏 京極夏彦 水木しげる 京極夏彦 岡村隆史 栗山千明 豊川悦司
製作年
2005
製作国
日本
上映時間
124
INTRODUCTION
泣き虫でいじめられっ子の少年タダシは、神社のお祭りで、大勢の子供の中から《麒麟送子》に選ばれる。それは、世界の平和を守る正義の味方となれるのだ。そして、日本全国に住む妖怪たちと力を合わせ、世界の破滅を目論む魔人・加藤保憲率いる悪霊軍団に世紀の戦いを挑む。本作では、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者で妖怪研究の第一人者・水木しげるを始め、荒俣宏、京極夏彦、宮部みゆきという、当代随一の作家陣がプロデュースチーム「怪」を結成し、原案に参加している。監督は、『セブラーマン』『着信アリ』の三池崇史。主題歌と挿入歌は、三池監督の作詞をもとに、作曲・唄を本作に妖怪役で出演もしている忌野清志郎が担当し、忌野清志郎with井上陽水という夢のユニットが誕生した。主人公の少年・タダシには、テレビ・映画と活躍めざましい天才子役・神木隆之介。それに宮迫博之(雨上がり決死隊)、豊川悦司、栗山千明、菅原文太らが脇を固め、さらに妖怪役で近藤正臣、阿部サダヲ、高橋真唯、岡村隆史(ナインティナイン)、田口浩正、遠藤憲一、根岸季衣、三輪明日美、吉井怜、蛍原徹、石橋蓮司、忌野清志郎、竹中直人など超個性派豪華キャストが結集、プロデュースチーム「怪」のメンバーも妖怪役などで出演している。
STORY
10歳になるタダシは両親の離婚により、母親と祖父と共に田舎で暮らす。都会育ちなので、田舎育のクラスメートとも馴染めないでいる。ある日、神社のお祭りで、大勢の子供の中から《麒麟送子》に選ばれる。麒麟送子に選ばれた子供は、大天狗の山で大天狗が守っている伝説の剣を手にすることが出来るという言い伝えがあった。つまり世界の平和を守る正義の味方となれる子供なのだ。一学期の終業式の帰り道、タダシは「お前は弱虫だからな。」といじめっ子たちに言われた事を思い出し、勇気を出して山へ登って行ったが、やはり恐くなって引き返す。ちょうどやって来たバスに乗ると、そのバスの中でタダシは言葉の分かる妖怪・スネコスリと出会い、家に連れて帰ることにした。そんな時、日本各地では、突然子供が消えたり、恐ろしい化け物が人間を襲ったりする事件が多発する。それは、この世に恨みをもつ悪霊たちの仕業だった。黒幕は古代先住民族の怨念が蘇った魔人・加藤保憲。加藤は、人間に捨てられた機械などの廃棄物の怨念と日本古来の妖怪たちとを合体させ、新種の悪霊《機怪》を作り出していった。日本全国の妖怪たちは捕獲され、《機怪》に姿を変えていくのだった。数日後、祖父から呼び出されたタダシは、再び大天狗の山に登り、そこで妖怪たちに出くわす。彼を誘い出したのは祖父ではなく麒麟送子の先導役、妖怪・猩猩だった。大天狗の山でダダシがついに伝説の聖剣を手にした時、《機怪》とアギが乱入し、なんと聖剣は折られ、すねこすりは拉致されてしまう。猩猩は、世界の平和をかけて、川姫、川太郎、小豆洗いたちと共に、麒麟送子のタダシと力を合わせ、悪霊軍団に戦いを挑む決意をする。
CASTING
●神木隆之介(稲生タダシ) ●宮迫博之(佐田) ●南果歩(稲生陽子) ●成海璃子(稲生タタル) ●佐野史郎(「怪」編集長) ●宮部みゆき(宮部先生) ●大沢在昌(読書好きのホームレス) ●徳井優(駐在) ●板尾創路(たこ焼き屋のアナウンサー) ●ホンコン(屋台のオヤジ ●田中要次(よういちの父) ●永澤俊矢(阿倍晴明) ●津田寛治(タダシの父) ●柄本明(牛舎の農夫) ●菅原文太(稲生俊太郎) ●近藤正臣(猩猩) ●高橋真唯(川姫) ●阿部サダヲ(川太郎) ●岡村隆史(小豆洗い) ●田口浩正(一本だたら) ●遠藤憲一(大天狗) ●石橋蓮司(大首) ●忌野清志郎(ぬらりひょん) ●根岸季衣(砂かけ婆) ●蛍原徹(豆腐小僧) ●竹中直人(油すまし) ●塩田時敏(魍魎) ●成海璃子(のっぺらぼう) ●吉井怜(雪女) ●荒俣宏(山ン本五郎佐衛門) ●京極夏彦(神ン野悪五郎) ●水木しげる(妖怪大翁) ●豊川悦司加藤保憲 ●栗山千明(鳥刺し妖女・アギ)
配給会社
松竹

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