ボブ・ディランの頭のなか
内戦で混乱する国で、一人の男が刑務所から釈放された。彼の名はジャック・フェイト。ミュージシャンである彼は、かつてのマネージャー、アンクル・スウィートハートが企画するチャリティーコンサートに出演するため、釈放されたのだった。ジャックを迎えたのは、アンクル・スウィートハート、彼のビジネスパートナーのニナ・ヴェロニカ、ジャックの熱狂的ファンであるボビー・キューピッド、そして、ベテラン音楽ジャーナリストのトム・フレンドと彼の恋人のペイガン・レースたち。ジャックがバンドメンバーとリハーサルを重ねている頃、その国は大きく変わろうとしていた、大統領が死の床に伏し、彼の息子・エドムンドが政権を掌握したのだ。新大統領に就任したエドムンドは軍隊を派遣し、コンサート会場は破壊されてしまう。混乱したこの国に、果たしてジャックの歌は平和をもたらすことができるのだろうか。
- 公開日
- 2005年7月23日(土)
- 監督
- ラリー・チャールズ
- 撮影
- ロジェ・ストファーズ
- 音楽
- ボブ・ディラン
- 出演
- ボブ・ディラン ジェフ・ブリッジス ペネロペ・クルス ジョン・グッドマン ジェシカ・ラング ルーク・ウィルソン アンジェラ・バセット スティーヴン・バウアー ブルース・ダーン エド・ハリス ヴァル・キルマー チーチ・マリン クリス・ペン ジョヴァンニ・リビシ ミッキー・ローク リチャード・C・サラフィアン クリスチャン・スレーター スーザン・ティレル フレッド・ウォード ロバート・ウィズダム トレイシー・ウォルター
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 米
- 原題
- MASKED AND ANONYMOUS
- 上映時間
- 106
- INTRODUCTION
- 伝説アーティスト、ボブ・ディランが描いたハードボイルド・ミュージック・ドラマ。78年の『レナルド&クララ』以来、16年ぶりに映画主演を果たした。監督は本作がデビュー作となる、ラリー・チャールズ。ディランは打ち合わせに多数のメモ書きの山を持参し、これを元にプランが練られた。物語の構成を決めてゆく上でそのアイディアが使用されたという。出演陣は、アカデミー女優ジェシカ・ラングの他にも、ジェフ・ブリッジス、ペネロペ・クルス、ジョン・グッドマン、ルーク・ウィルソン、エド・ハリス、クリスチャン・スレーターなど、メインキャストからカメオ出演まで、錚々たる役者達が揃った。本篇を彩る音楽はすべてディランの楽曲ではあるが、世界各国の様々なミュージシャンが彼らなりの解釈でカヴァーした曲の数々という、多言語的アプローチを図ったユニークな仕上がりになっている。劇中では、ディランが自身のバンドメンバー(当時)と共にライブシーンを演じており、これは本作のために、2002年7月17日に新たにライブ録音されたものである。
- STORY
- 内戦で混乱する国で、一人の男が刑務所から釈放された。彼の名はジャック・フェイト。ミュージシャンである彼は、かつてのマネージャー、アンクル・スウィートハートが企画するチャリティーコンサートに出演するため、釈放されたのだった。ジャックを迎えたのは、アンクル・スウィートハート、彼のビジネスパートナーのニナ・ヴェロニカ、ジャックの熱狂的ファンであるボビー・キューピッド、そして、ベテラン音楽ジャーナリストのトム・フレンドと彼の恋人のペイガン・レースたち。ジャックがバンドメンバーとリハーサルを重ねている頃、その国は大きく変わろうとしていた、大統領が死の床に伏し、彼の息子・エドムンドが政権を掌握したのだ。新大統領に就任したエドムンドは軍隊を派遣し、コンサート会場は破壊されてしまう。混乱したこの国に、果たしてジャックの歌は平和をもたらすことができるのだろうか。
- CASTING
- ●ボブ・ディラン “風に吹かれて”“時代は変わる”“戦争の親玉”などの曲で、60年代前半はプロテストフォークの旗手として注目される。1965年にフォークロックを創造し、ロックの歴史の中で、もっとも偉大な1曲である“ライク・ア・ローリング・ストーン”を発表。20世紀最高のアーティストと評価される。97年にグラミー賞の最優秀アルバム賞を、02年にはアカデミー賞主題歌賞をそれぞれ受賞している。 ●ジェフ・ブリッジス 1949年生まれ。カリフォルニア州出身。70年、『怒りを胸にふり返れ!』で映画デビュー。71年『ラスト・ショー』、74年『サンダーボルト』でアカデミー助演男優賞に、『スターマン/愛・宇宙はるかに』では主演男優賞候補。近年の出演作は、『ビッグ・リボウスキ』(98)、『ザ・コンテンダー』(02)、『シービスケット』(03)など。 ●ペネロペ・クルス 1974年生まれ。スペイン出身。14歳の時モデルデビュー。92年『ハモンハモン』でゴヤ賞主演女優賞候補。主な出演作は、『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)、『オープン・ユア・アイズ』(98)、『バニラ・スカイ』、『コレリ大尉のマンドリン』(01)、『トリコロールに燃えて』、『赤いアモーレ』(04)など。 ●ジェシカ・ラング 1949年生まれ。ミネソタ州出身。76年、『キングコング』で映画デビュー。82年、『トッツィー』、『女優フランシス』でアカデミー賞にダブル候補。『トッツィー』で助演女優賞受賞。94年『ブルースカイ』でアカデミー賞主演女優賞受賞。主な出演作は、『カントリー』(84)、『ミュージックボックス』(89)、『タイタス』(99)、『私は「うつ依存症」の女』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)など。