オーギュスタン 恋々風塵

俳優志望のオーギュスタンは、CMやドラマのエキストラ応募に一生懸命だ。カンフー映画の大スターになることを夢みているので、自己流だがカンフーの練習に励んでいる。そんなある日、ウェイター役で映画に出たが、NG連発で台無しにし、監督から怒鳴られる。その夜、カンフーの練習をするオーギュスタンの前に、幻覚のようにカンフーマスターが現われ、カンフーが生まれた土地へ旅立ち、修行を積めと言う。翌朝、全財産を自転車に積み込んだオーギュスタンは中国人街に到着。《ホテル上海》に新居を構える、修行の日々が始まった。しかし、彼は人に触れると目眩、悪寒、体が麻痺するという問題があった。これを克服しようと、オーギュスタンは街中にそびえる団地の一室を訪ねた。中国から1年半前にパリにやってきた鍼灸師リンの診療所だった。鍼の恐怖に脅えながらも、その時オーギュスタンはリンへほのかな恋心を抱いていた。一方、少しでも多くの中国人と知りあいたいと願うオーギュスタンは、地元中国人向けの雑貨店《激安アジア》でタダ働きをするということで店員となった。さて、これからオーギュスタンはどうなっていくのだろうか。

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