樹の海
青木ヶ原樹海は、溶岩流と原生林からなる広大な緑の海。この森は、自殺の名所としてその名を日本中に知られている。物語はこの森を舞台に、4つのエピソードが交錯しながら展開していく。
- 公開日
- 2005年6月25日(土)
- 監督
- 瀧本智行
- 撮影
- 柴主高秀
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 119
- INTRODUCTION
- 自殺の名所と名高い、富十山麓・青木ヶ原樹海。様々な理由でこの森にに迷い込んだ人々の人生を描いた作品。本作は、2004年度東京国際映画祭一日本映画・ある視点部門一作品賞・特別賞を受賞している。”樹海”を舞台に、『樹の海』は4つのエピソードで展開される。出演は、サラリーマン・山田役には津田寛治、探偵・三枝に塩見三省、さらに、余貴美子、大杉漣、冷泉公裕、田村泰二郎などベテラン・実力派、小嶺麗奈、小山田サユリ、中村麻美といった若手・個性派がしっかりと脇を固めている。監督は瀧本智行。降旗康男監督や佐々部清監督などの名監督の助監督を経て、今作品で念願の監督デビューを果たす。スタッフは、監督自身がチーフ助監督として参加した『光の雨』と一昨年度映画賞を総なめにした話題作『ヴァイブレータ』に参加したスタッフを中心に編成。助監督時代からの彼を知るメンバーが瀧本監督誕生のために結集、見事なチームワークで作品が完成した。音楽は69年の名曲「遠い世界に」をAMADORIが歌う。
- STORY
- 青木ヶ原樹海は、溶岩流と原生林からなる広大な緑の海。この森は、自殺の名所としてその名を日本中に知られている。物語はこの森を舞台に、4つのエピソードが交錯しながら展開していく。 <1話> 朝倉は、暴力団組織にそそのかされて5億円もの公金を横領。口封じの為に殺されて、樹海に遺棄されたが、奇跡的にも一命は取り留めた。しかし、犯罪者となった今、彼は完全に行き場を失っていた。森の中を当てもなく彷徨う。そこで、一人の男に出会うが、その中年男は今まさに自殺しようとしているのだった。 <2話> タツヤは悪辣な090金融屋。彼の携帯電話に、夜逃げした筈の顧客・北村今日子から電話が入った。自殺をしようと樹海へ行ったが、足を挫いて動けないという。客を逃したくないために、タツヤは今日子を助けるために樹海の内部へと足を踏み入れる。そして突然不安に襲われる。本当にこの森の奥に、今日子はいるのだろうか。 <3話> これといって変化のない生活を送っている山田。ある日、探偵の三枝に突然呼び出されて、若い女と一緒に写っている写真を見せられた。全く覚えがないが、その女性はこの写真を持って樹海で自殺したらしい。三枝は自殺の理由を調べていたのだ。 <4話> 映子は“ストーカー”という過去を持つ。映子がストーカー行為を働いた相手・渡辺とある日再会してしまう。渡辺は映子を覚えていない。打ちひしがれた彼女は“樹海”へ向かうバスへと乗り込むのだった。
- CASTING
- ●萩原聖人 1971年8月21日生まれ。神奈川県出身。90年『ウォータームーン』で映画デビュー。94年度日本アカデミー賞新人賞・話題賞を受賞。主な出演作は、『マークスの山』(95)、『CURE』(97)、『光の雨』(01)、『この世の外へ~クラブ進駐軍』(04)、「冬のソナタ」でペ・ヨンジュンの日本語吹き替えを担当。 ●池内博之 1976年11月24日生まれ。茨城県出身。97年『ドリーム・スタジアム』で映画デビュー。主な出演作は、『カリスマ』(00)、『スペーストラベラーズ』(00)、NHK大河ドラマ「新撰組!」(04)、「人間の証明」(04)『嗤う伊右衛門』(04)など。 ●津田寛治 1965年8月27日生まれ。福井県出身。93年『ソナチネ』で映画デビュー。『模倣犯』の演技で02年度ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。する。行定勲、北野武、竹中直人らの監督作品をはじめ、年間10本以上に出演。 ●井川遥 1976年6月29日生まれ。東京都出身。グラビア、CMなどで活躍。01年ゴールデンアロー賞グラフ賞受賞。『69 sixty nine』(04)ほかドラマ、映画、演劇など出演。 ●余貴美子 1956年5月12日生まれ。神奈川県出身。舞台女優として活躍の後、『噛む女』で映画デビュー。主な出演作は、『あ、春』(98)、『学校』(98)『ホテルハイビスカス』(03)、『さよなら、クロ』(03)『珈琲時光』(04)など。
- 映倫
- 110
- 配給会社
- ビターズ・エンド