ラヴェンダーの咲く庭で

舞台は1936年のイギリスのコーンウォール。初老にさしかかろうとする2人の姉妹、アーシュラとジャネットは、庭の花々の手入れや読書を楽しみながら穏やかに日々を過ごしていた。 ある嵐の翌日、浜辺に若い男性が倒れているのを発見する。彼女は急いでジャネットと一緒に屋敷へ連れ帰り、医師を呼び懸命に看病する。彼は意識を取り戻すが、言葉が通じないようだ。どうやら彼はポーランド人で、渡米途中に船が難破しこの海辺へ流れ着いたという。数週間後、アンドレアが才能溢れるヴァイオリニストであることが分かり、家の中は楽しい空気と美しいヴァイオリンの音色で満たされていく。町に住むオルガという若い女流画家の兄も、世界的に著名なヴァイオリニストであり、ぜひ兄に彼の才能を知らせたいと言う。そして、オルガとアンドレアは自然と話をするようになった。やがてオルガの兄、ボリス・ダニロフがロンドンに滞在することになり、彼はアーシュラ達に伝言すら残せずに急いでそこへ旅立つ。村人からオルガとアンドレアがロンドン行きの列車に乗ったと聞かされ、埋めようのない喪失感が2人を襲う。冬が訪れる頃、ロンドンから小包が届いた。アンドレアからの手紙と、オルガが描いたアンドレアの肖像画だった。手紙の中でまもなくロンドンでコンサートを開く予定であることを知らせてきた。彼は輝かしい未来への道を歩んでいるのだ。コンサート会場でアーシュラとジャネットは再び彼の奏でる甘く美しい調べを聴く。しかし、もう彼女たちの手の届かない世界で活躍するアンドレを見るのだった。会場を後にするアーシュラとジャネット。それは、短いけれど夢のようなひとときを過した2人が、アンドレアの人生から立ち去ってゆく姿そのものだった。
公開日
2005年6月4日(土)
監督
チャールズ・ダンス
脚本
チャールズ・ダンス
撮影
ピーター・ビジウ
音楽
ナイジェル・ヘス
出演
ジュディ・デンチ マギー・スミス ダニエル・ブリュール ミリアム・マーゴリーズ デヴィッド・ワーナー ナターシャ・マケルホーン
製作年
2004
製作国
原題
LADIES IN LAVENDER
上映時間
105
INTRODUCTION
アカデミー賞に輝く最高の2大女優ジュディ・デンチとマギー・スミスの共演。ジュディ・デンチは99年、「恋に落ちたシェイクスピア」で、アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。マギー・スミスは、「ミス・ブロディの青春」で主演女優賞、「カリフォルニア・スイート」で助演女優賞と、2度のアカデミー賞受賞経験を持つ。 CBE、DBEを叙勲し、ジュディ・デンチ同様にデイムの称号を持つ。この二人に加えて、若きヴァイオリニストアンドレアには、「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール。姉妹の家の家政婦役には「ハリー・ポッター」シリーズのミリアム・マーゴリーズ。美貌の女流画家に「トゥルーマン・ショー」のナターシャ・マケルホーン、更に、フレディ・ジョーンズやクライヴ・ラッセル、そしてトビー・ジョーンズら、一流の役者陣がこの物語には欠かせない大切な登場人物として集結した。 監督は、本作でデビューを果たしたチャールズ・ダンス。撮影監督には、「ミシシッピー・バーニング」でアカデミー賞を受賞したピーター・ビジウ。音楽は、作曲家・指揮者として活躍し、エリザベス女王やチャールズ皇太子の御前で演奏も担当する世界的な音楽家ナイジェル・ヘスが作曲を手がけている。
STORY
舞台は1936年のイギリスのコーンウォール。初老にさしかかろうとする2人の姉妹、アーシュラとジャネットは、庭の花々の手入れや読書を楽しみながら穏やかに日々を過ごしていた。 ある嵐の翌日、浜辺に若い男性が倒れているのを発見する。彼女は急いでジャネットと一緒に屋敷へ連れ帰り、医師を呼び懸命に看病する。彼は意識を取り戻すが、言葉が通じないようだ。どうやら彼はポーランド人で、渡米途中に船が難破しこの海辺へ流れ着いたという。数週間後、アンドレアが才能溢れるヴァイオリニストであることが分かり、家の中は楽しい空気と美しいヴァイオリンの音色で満たされていく。町に住むオルガという若い女流画家の兄も、世界的に著名なヴァイオリニストであり、ぜひ兄に彼の才能を知らせたいと言う。そして、オルガとアンドレアは自然と話をするようになった。やがてオルガの兄、ボリス・ダニロフがロンドンに滞在することになり、彼はアーシュラ達に伝言すら残せずに急いでそこへ旅立つ。村人からオルガとアンドレアがロンドン行きの列車に乗ったと聞かされ、埋めようのない喪失感が2人を襲う。冬が訪れる頃、ロンドンから小包が届いた。アンドレアからの手紙と、オルガが描いたアンドレアの肖像画だった。手紙の中でまもなくロンドンでコンサートを開く予定であることを知らせてきた。彼は輝かしい未来への道を歩んでいるのだ。コンサート会場でアーシュラとジャネットは再び彼の奏でる甘く美しい調べを聴く。しかし、もう彼女たちの手の届かない世界で活躍するアンドレを見るのだった。会場を後にするアーシュラとジャネット。それは、短いけれど夢のようなひとときを過した2人が、アンドレアの人生から立ち去ってゆく姿そのものだった。
CASTING
●ジュディ・デンチ(アーシュラ) 大英勲章、中等勲爵士、四等勲爵士、叙勲の他、25を超える映画賞受賞歴、英アカデミー賞受賞6回、「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞助演女優賞を受賞。その活躍の舞台は、映画、テレビ、演劇とジャンルを問わない。主な出演作は、「眺めのいい部屋」(85)、「ハンドフル・オブ・ダスト」(88)、「ヘンリー5世」(89)、「ハムレット」(96)、「ショコラ」(00)、「シッピング・ニュース」(01)。ジェームス・ボンド・シリーズの英国諜報部初の女性部長Mを演じている。 ● マギー・スミス(ジャネット) 大英勲章、中等勲爵士、勲爵士の叙勲に加え、2度のアカデミー賞受賞を誇る大ベテラン女優。主な出演作は「ミス・ブロディの青春」(69)、「素晴らしき戦争」(69)、「ナイル殺人事件」(78)、スティーヴン・スピルバーグの「フック」(91)、「天使にラブソングを」(92)、「リチャード3世」(95)、「ゴスフォード・パーク」(01)、「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」(02)など。 ● ダニエル・ブリュール(アンドレア) 1994年TV映画「Svens Geheimnis」でデビュー。主な出演作は、「グッバイ、レーニン!」(03)、「Eine Handvoll Gras」、「Honolulu」、「Deeply, Das Weisse Rauschen」、「Schule;Vaya Con Dios」、「Nichts Bereuen」など。 ●ナターシャ・マケルホーン(オルガ) 02年スティーヴン・ソダーバーグの「ソラリス」で、ジョージ・クルーニーと共演。主な出演作は「トゥルーマン・ショー」(98)、「Ronin」(98)、「しあわせの法則」(02)、「シティ・オブ・ゴースト」(02)、「恋の骨折り損」(00)など。
配給会社
角川ヘラルド映画

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