ブルー・レクイエム
現金輸送会社ヴィジラントの現金輸送車襲撃事件に巻き込まれ、息子を失ったアレックス。彼は、武装した犯人への復讐を誓った。数年後、ヴィジラントに警備員として就職したアレックスは…。
- 公開日
- 2005年5月14日(土)
- 監督
- ニコラ・ブークリエフ
- 撮影
- ドミニク・コラン
- 音楽
- ニコラ・バビー
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 仏
- 原題
- LE CONVOYEUR
- 上映時間
- 95
- INTRODUCTION
- ある日突然、何者かによる現金輸送車の襲撃事件に巻き込まれ、最愛の息子を殺されてしまったアレックスは、頭に銃弾を撃ち込まれながらも一命を取り留めた。彼は、犯人への手がかりをつかむため、事件で襲われ、今も1年に3度の襲撃に見舞われている現金輸送会社ヴィジラントに従業員として入り込んだ・・・。本作は、ある日突然すべてを失った男の切なくも壮絶な復讐の物語だ。ファーストシーンからサスペンスの伏線が張り巡らされ、随所に散りばめられた怪しく不気味なサウンドは観る者にスリルと緊張感を増幅させ、否応無しにこれから主人公が何かを起こすであろうことを予感させていく。アレックスのどこかに隠し持っていた復讐という狂気の激情が疾走し、壮絶なクライマックスが待ち受けている。2004年4月にフランスで公開された本作は、瞬く間に50万人の動員を記録、日本も含め世界的に公開が決定。さらにはハリウッド大手パラマウント社がそのリメイク権を取得し、リメイク版の脚本には、『セブン』(95)『スリーピー・ホロウ』(99)などの脚本を手がけたアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの名が挙がっている。主人公アレックスを演じるのは、『アレックス』(02)のアルベール・デュポンテル。その同僚役には『トラン スポーター』『コーラス』のフランソワ・ベルレアンやフランス期待の新人ジャン・デュジャルダン、クロード・ペロンなどの曲者が脇を固めている。監督はマチュー・カソヴィッツ監督作『アサシンズ』(97)の脚本で注目され、本作が長編映画3作目となる新鋭ニコラ・ブークリエフ。プロデューサーは『ジェヴォーダンの獣』(01)『アレックス』(02)などで知られるフランスきってのヒットメイカー、リシャール・グランピエール。撮影をセドリック・クラピッシュ、ギャスパー・ノエなどの作品でお馴染みのドミニク・コリンがあたっている。
- STORY
- 一人の男が現金輸送会社ヴィジラントに新たな従業員としてやってきた。男の名はアレックス・ドゥマール。現在失業中で、妻子はなく、これまで目立った犯罪歴もない。ヴィジラント社は、危険な地区の小口の仕事をメインに扱っている小規模な現金輸送会社。にも関わらず、何故か頻繁に武装グループによる襲撃を受けていて、これまで通行人2名と従業員9名が殺害されていた。言うまでもなく経営状況は悪化し、アメリカの大手現金輸送会社に近々、買収されることが決定していた。アレックスが寝泊まりしているホテル部屋の壁は“現金輸送車襲撃事件”に関する記事のスクラップや、ヴィジラント社の従業員に関するメモで埋め尽くされている。彼はいったい何者なのか?買収先の内偵者?または襲撃事件を追う刑事?武装グループのスパイ?この謎の男の目的とは?社内でのクリスマスパーティーの日。鳴り響く音楽。飲んで、踊る従業員たち。そんな中、一人、ぽつんと椅子に座っているアレックス。フラッシュバックするいつかの記憶。息子と車で自宅へ帰る途中、のろのろと前を走っている現金輸送車にけたたましいクラクションで急き立てるアレックス。しかし、次の瞬間、前を走っていた現金輸送車が爆発とともに炎上。その直後、どこからともなく覆面をした武装グループが現れ、燃え盛る現金輸送車とアレックスの車を取り囲こむ。恐怖とパニックの中、必死に後部座席の息子を守ろうとするアレックスに、武装グループの1人が銃口を向けている。そして最後の記憶は2発の乾いた銃声で途切れてしまう。アレックスの記憶の中には、前を走っていた現金輸送車のヴィジラント社のロゴマークと覆面越しの犯人の鋭い眼光、そして1発の銃弾が頭の中に残されている。奇跡的に生還したアレックスは、その事件以来、復讐という強迫観念にかられ、ヴィジラントへ訪れたのである。遂に彼の真の目的が明らかにされるのであった。自ら危険なルートを希望し、武装グループとの接触を図るアレックスだったが、思いがけない人物の手引きによって、遂にアレックスは切望した武装グループとの対峙の瞬間を迎えるのであった…
- CASTING
- ●アルベール・デュポンテル(アレックス) コメディアン、俳優、監督といくつもの顔を持ち、フランス本国において絶大な人気を誇る。03年に公開されたギャスパー・ノエ監督作『アレックス』では、主演のヴァンサン・カッセルを凌ぐ存在感を残している。現在、監督と主演を勤める『LOCKED-OUT』の撮影が待機している。 ●フランソワ・ベルレアン(ベルナール) フランスきっての実力派俳優。『トランスポーター』での刑事役や05年に公開した『コーラス』など各作品においても、その演技力は十分に発揮され、フランス映画界においてなくてはならない俳優の一人となっている。今後は『トランスポーター2』『NARCO』の公開が控えている。
- 配給会社
- ロングライド