ベルリン、僕らの革命

ベルリンで生きるごく普通の3人の若者がいた。正義感の強いヤン、彼の15年来の親友ピーター、そしてピーターの恋人ユール。ヤンとピーターは、ベルリンのアパートで一緒に暮らしている。ユールは高級レストランでウエイトレスとして働き、時々デモやチラシ配りをする毎日だ。ユールには交通事故で多額の賠償責任を追ってしまった過去があり、家賃を滞納して大家に立ち退きを通告されていた。ヤンとピーターには秘密があった。金持ちの留守宅に厳重なセキュリティ・システムを突破して忍び込み、何も盗まずに、家の中のあらゆる物を広間に積み上げ、地元の金持ち連中に'ぜいたくは終わりだ''財産がありすぎる'と警告し、エデュケーターズの署名を残して立ち去るという、金持ちばかりが優遇される現代社会へのレジスタンス活動家だった。ユールは、大家に部屋を空け渡すことになり、ピーターとのバルセロナ旅行を断念。ピーターが一人で旅立った。残ったヤンはユールの交通事故の相手、会社重役のハーデンベルクのことで、金持ち相手に人生をだめにするなユールと言う。そして、ヤンは自分達の秘密を明かすのだった。ユールは、自分を苦しめているハーデンベルクの邸宅に忍びこみたいとヤンを説得する。首尾よく侵入に成功したふたりは、豪華な室内をめちゃくちゃにいじりまわす。羽目を外したユールはヤンと戯れるうちに、ふたりは自然とキスをかわすのだった。翌日、ユールが携帯電話を犯行現場で無くしてしまうという大問題が発覚した。ふたりは夜を待って再び大邸宅へ忍び込むが、運悪くハーデンバーグに見つかってしまう。