コントロール

凶悪犯リー･レイ･オリバー。これまで人間とは思えぬ数々の異常犯罪を起こした彼だったが、処刑用の担架に固定され、死を待つ身となっていた。数時間後、目の前に現れたのは、製薬会社のマイケル･コープランド博士と副社長のアーロ･ペナー博士。彼らはリー･レイに医学プロジェクトの被験者になれば、生きる選択肢を与えることにしたのだ。そのプロジェクトとは、激しい気性を抑え、脳の性質を変える薬物「アナグレス」の人体実験だった。リー･レイは条件を飲んだ。博士の監視のもと、薬物を投与される。数日後、リー･レイは、後悔や自責の思いが目覚め、彼が犯した悲惨な犯罪の悪夢を見るようになった。第２段階として、実社会に実験の場を移した。ある日、彼は監視中のガードマンに睡眠薬を飲ませて逃走してしまった。自責の念にかられた彼は、脳に損傷を与えたゲイリーの自宅を訪れていたのだった。だが、ゲイリーの兄ビルは処刑されたはずのリー･レイリーに気付いた。しかし、処刑現場に立ち会ったという警部たちはビルの言葉を信じることはなかった。まるで人が変わったリー･レイリーは、テレサと出会い彼女に惹かれていく。