オペレッタ狸御殿
(C)2005「オペレッタ狸御殿」製作委員会
アジアのダイアモンド、チャン・ツィイーが日本映画初主演!相手役には“男の色気を感じる”と監督も太鼓判を押すオダギリジョー。 この美男美女が人間に化けた狸姫と、城を追われた若殿の道ならぬ恋を、歌あり踊りあり笑いあり、 そして涙ありで贈る、最高に楽しいラブストーリー!
- 公開日
- 2005年5月28日(土)
- 監督
- 鈴木清順
- 脚本
- 浦沢義雄
- 撮影
- 前田米造
- 原案
- 木村恵吾
- 出演
- チャン・ツィイー オダギリジョー 薬師丸ひろ子 平幹二朗 由紀さおり 美空ひばり 高橋元太郎 山本太郎 篠井英介 市川実和子 パパイヤ鈴木 椎名法子 永瀬正敏 スティーヴ・エトウ 田中要次 山崎樹範
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 111
- INTRODUCTION
- 誰も見たことがない、斬新な映像で綴る豪華絢爛な時代絵巻。歌舞伎や能、バレエにオペラ、ロックンロールなど世界の文化を融合させた究極のエンターテインメントが本作である。監督は、『ツィゴイネルワイゼン』や『夢二』などの独特の映像美で、国内外から高く評価された巨匠・鈴木清順監督。本作は、監督が青春時代に観たという”狸御殿シリーズ”がベース。1939年から59年にかけて、美空ひばりや市川雷蔵など往年の大スターが出演、狸の国を舞台歌と踊りで描いて、大ヒットを記録した作品である。これに200カット以上にデジタル処理を加え、清順オリジナル”ジャパニーズ・デジタル・オペレッタ”として、”狸御殿”を21世紀によみがえらせた。ヒロインの狸姫は、国際的に活躍する『LOVERS』のチャン・ツィイー。ダンス、吹替なしで挑戦した日本語の歌なども見どころ。雨千代に扮するのは、『あずみ』『アカルイミライ』のオダギリジョー。演技派としても今一番注目されている若手俳優の一人である。がらさ城城主・安土桃山には平幹二朗、狸姫の乳母に薬師丸ひろ子、安土桃山の手下で切支丹の予言者でもある、びるぜん婆々に由紀さおりといった演技派から、山本太郎、パパイヤ鈴木、篠井英介、市川実和子など個性派までが顔をそろえる。また、狸御殿の楽団役の一員、楽曲提供に東京スカパラダイスオーケストラが参加、素晴らしい演奏を披露している。美術監督は200本を越える作品を手掛け、多くの美術賞を受賞している木村威夫が担当している。
- STORY
- がらさ城の城主、安土桃山は、びるぜん婆々に「生きとして生けるもので一番美しいのは誰じゃ?」と問う。びるぜん婆々は、煮えたぎったスープの表面に予言が映し出される不気味なギアマン大鍋をかき回し、いつものように「安土桃山様でございます」と答えた。ところが、その時、スープが飛び散って安土桃山の姿が消えた。やがてスープに映し出されたのは、がらさ城城主の世継ぎ、雨千代の姿だった。美しさも富も名声も、すべて自分が一番でなければ我慢ならない安土桃山は、過去にも自分に従わない妻を、生きて帰ることが出来ないという快羅須山へ追放していた。安土桃山は、実の息子さえも快羅須山に棄てると決めるのだった。びるぜん婆々の命を受けた南蛮忍者、駝鳥道士は、眠り薬をかがせた雨千代を担いで、快羅須山の山麓に広がる狸ヶ森に分け入る。そこで自在に化ける狸に襲われた駝鳥道士は、雨千代を置いて逃げていくのだった。そこに美しい娘が現れた。彼女は唐の国から狸御殿に招かれている狸姫であった。雨千代と狸姫は、運命的に巡り会い、すぐに恋に落ちてしまう。しかし、二人の行く手には、様々な困難が待ち受けていた。
- CASTING
- ●チャン・ツィイー(狸姫) 1979年2月9日生まれ。北京出身。99年「初恋のきた道」で映画デビュー。同作品は00年ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。チャン・ツィイーは一躍全世界で注目される。00年「グリーン・デスティニー」でトロント批評家協会賞助演女優賞、シカゴ映画批評家協会賞新人女優賞受賞。主な出演作は「ラシュ・アワー2」「HERO」、「MUSA-武士-」(01)、「LOVERS」(04)、「2046」(04)、「SAYURI」(05)など。 ●オダギリジョー(雨千代) 1976年2月16日生まれ。岡山県出身。03年「あずみ」で日本アカデミー賞新人賞受賞。04年「血と骨」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。主な出演作は「プラトニック セックス」(01)、「アカルイミライ」(03)、「この世の外へ クラブ進駐軍」(04)、「パッチギ!」(05)など。 ●山本太郎(駝鳥道士) 1974年生まれ。兵庫県出身。91年「代打教師」でデビュー。01年「GO」で日本映画批評家大賞助演男優賞受賞。主な出演作は「岸和田少年愚連隊」(96)、「マルタイの女」(97)、「バトル・ロワイヤル」(97)、「ゲロッパ!」(03)など。 ●由紀さおり(びるぜん婆々) 69年「夜明けのスキャット」で歌手デビュー。73年「恋文」で第15回日本レコード大賞受賞。83年映画「家族ゲーム」で日本アカデミー賞助演女優賞受賞。「早春物語」(85)、「模倣犯」(02)に出演。 ●平幹二朗(安土桃山) 1933年生まれ。広島県出身。舞台を中心に活躍。「NINAGAWAマクベス」「女王メディア」「オディプス王」など多数出演。映画は「RAMPO」(94)、「ピストルオペラ」(01)など。
- 配給会社
- 松竹