シルヴィア
- 公開日
- 2004年12月25日(土)
- 監督
- クリスティン・ジェフズ
- 脚本
- ジョン・ウラウンロウ
- 撮影
- ジョン・トゥーン
- 音楽
- ガブリエル・ヤーレ
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 英=米
- 原題
- SYLVIA
- 上映時間
- 110
- INTRODUCTION
- ソフィア・コッポラを始め、多くのアーティストに影響を与えた詩人シルヴィア・プラス。その作品は彼女の死後、素晴らしさが世に知られ、年とともに愛読者が増えていった。そして、栄誉あるピュリッツァー賞を受賞したのである。本作はプロデューサー、アリソン・オーウェンのもとで長年温められていた企画で、ドキュメンタリーとして、またラブストーリーとして完成度の高い作品となった。このシルヴィアを演じるのは、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞主演女優賞を26歳の若さで獲得し、着々と実力派女優としてキャリアアップするグウィネス・パルトロウ。そしてテッド・ヒューズ役には、「ロード・トゥ・パーディション」のダニエル・グレイグ、オーレリア・プラスには、「ミート・ザ・ペアレンツ」のブライス・ダナー、トーマス教授には、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のマイケル・ガンボンがそれぞれ個性的な演技を披露している。監督は「Rain」(01)でカンヌ映画祭、サンダンス映画祭など多数の映画祭に招かれたクリスティン・ジェフズ。そして、プロデューサーはアカデミー賞受賞に輝く「エリザベス」のアリソン・オーウェンが手掛けている。編集は「アメリカン・ビューティー」(99)のタリク・アンウォー、衣装でザインは「恋に落ちたシェークスピア」でアカデミー賞最優秀衣装デザイン賞を受賞したサンディ・パウウェル、音楽は「イングリッシュ・ページェント」でアカデミー賞音楽賞を受賞したガブリエル・ヤーレが担当している。
- STORY
- ケンブリッジに入学したシルヴィア・プラスは、イギリス人大学院生テッド・ヒューズの詩に惹かれ、彼に会う。二人はすぐに意気投合して結婚する。二人は詩作を続け、やがてテッドの詩がニューヨーク賞を受ける。やがて、シルヴィアは名門女子大学で英語を教えるが、仕事に疲れ、執筆の時間がとれなくなる。そうするうち、テッドが他の女性に目を向けているという誇大妄想を抱くようになってしまった。傷つけあう二人。ロンドンに戻り、シルヴィアはフリーダを出産。テッドは文学界で著名になっていき、シルヴィアの詩も注目を集めるようになる。二人はまた引っ越しにのため、ロンドンのアパートの借りてを捜すうちに、デヴィッドとアッシアというカップルと知り合った。ところが、テッドとアッシアは一目で惹かれあったのだ。デヴィッドとアッシアがコート・グリーンにある二人の田舎を訪ねたとき、シルヴィアはテッドの気持ちに気づいたが、時すでに遅く、テドとアッシアは関係を持っていたのだ。シルヴィアと子供たちはロンドンに戻ったが、シルヴィアの精神状態は悪化。子供たちの面倒を見ることも出来なくなっていた。最後に、もう一度やり直そうとシルヴィアはテッドに言うが、彼は復縁を望みながらも、アッシアが妊娠したことを告げるのだった。
- CASTING
- グウィネス・パルトロウ(シルヴィア) 1972年9月27日生まれ。ロサンゼルス出身。父親ブルースは非常に成功したテレビ作家兼プロデューサー、母は受賞歴を誇る女優ブリス・ダナーで、本作でシルヴィア・プラスの母オーレリア・プラスを演じている。98年、「恋に落ちたシェークス・ピア」でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、スクリーン・アクターズ・ギルドの最優秀主演女優賞を受賞。主な出演作は、ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)、『アニバーサリーの夜に』(01)、『リプリー』(99)、『デュエット』(00)、『抱擁』(02)、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』(02)、『偶然の恋人』(00)、「スカイ・キャプテン」(04)など。 ●ダニエル・クレイグ(テッド・ヒューズ) 1968年生まれ。リバプール出身。98年、『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』でエジンバラ映画祭最優秀男優賞を受賞。00年に『Some Voices』で英国インディペンデント映画賞最優秀主演男優賞を受賞。主な出演作は、『ザ・トレンチ 塹壕』(99)、『ロード・トゥ・パーディション』(02)、『The Mother』(03)など。 ●ブライス・ダナー グイネス・パルトロウの実の母。舞台「Butterflies Are Free」の演技でトニー賞を受賞。主な出演作は、『1776』(72)、『パパ』(79)、『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』(91)、『ミスター&ミセス・ブリッジ』(90)、『想い出のブライトン・ビーチ』(86)、『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)など。 ●マイケル・ガンボン 1987年、「リチャード3世」、「オセロ」、「A View from the Bridge」にも出演し、あらゆる主要な演劇賞を獲得した。「The Life of Galileo」と「Volpone」でも主演を務め。「イヴニング・スタンダード」紙最優秀男優賞を受賞。主な出演作は、『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)、『スリーピー・ホロウ』(99)、『ゴスフォード・パーク』(01)、『ハイヒール・エンジェル』(01)、『The Actors』(03)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(03)など。