海猫
(C)2004「海猫」製作委員会
野田薫はロシア人の父を持つ、透き通るような白い肌の美しい娘。薫は、その生い立ちや、人目を引く美貌ゆえに、函館での生活に違和感と息苦しさを感じていた。ある日、薫は勤め先の信用金庫で赤木邦一に出会う。武骨でまっすぐな人柄と、街の人間にはない逞しさに惹かれ、彼のもとに嫁ぐのだった。漁村・南茅部の漁師の家。潮の匂いに満ちた浜の暮らしが始まった。夫婦2人で小さな舟に乗り、昆布漁で生計をたてる。漁師の生活に溶け込もうとし、薫は同時に女としての性の喜びにも目覚めていく。やがて夫婦には娘・美輝が生まれ順風の暮らしが続くかに見えた。しかし、邦一が怪我で入院した函館の病院の看護師・啓子に心を揺らせた。また、邦一は薫の体の奥に”何か”を感じ取り、どこか噛み合わなくなった。そんな時、薫は美輝の出生時に偶然故郷に帰っていた広次に想いを深くする。やがて、二人は運命ともいえる一夜をともにするのだった。一度きりの禁断の夜から1年後、2人目の子供・美哉が誕生した。もう、後戻りのできない歯車が大きく回りはじめた。薫と3人の愛は、激しくも切ない結末に向かっていく。
- 公開日
- 2004年11月13日(土)
- 監督
- 森田芳光
- 脚本
- 筒井ともみ
- 原作
- 谷村志穂
- 撮影
- 石山稔
- 音楽
- 大島ミチル
- 主題歌
- MISIA
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 129
- INTRODUCTION
- 話題を独占した衝撃作「失楽園」から7年。森田芳光監督が新たに挑んだ、究極の愛の形が本作だ。原作は「結婚しないかもしれない症候群」で注目を集め、郷里・北海道を舞台に自らの原風景を織り込んだ本作『海猫』で、第10回島清恋愛文学賞を受賞した谷村志穂。ヒロインは清楚な雰囲気と眩しいほどの輝きで、ドラマやCM若い女性たちから熱い支持を集める伊東美咲が演じる。夫・邦一役は技巧派・佐藤浩市、広次役には、アジア映画界や舞台に活躍の場を広げる仲村トオル。薫の母・タミには女優としての深みで魅せるベテラン三田佳子。さらに、薫の娘・美輝役には、月9ドラマ『ビギナー』でヒロインに大抜擢された個性派・ミムラが熱演している。監督森田芳光は、『それから』『失楽園』『阿修羅のごとく』を世に送り出し、その繊細で独自の映像スタイルは定評がある。
- STORY
- 野田薫はロシア人の父を持つ、透き通るような白い肌の美しい娘。薫は、その生い立ちや、人目を引く美貌ゆえに、函館での生活に違和感と息苦しさを感じていた。ある日、薫は勤め先の信用金庫で赤木邦一に出会う。武骨でまっすぐな人柄と、街の人間にはない逞しさに惹かれ、彼のもとに嫁ぐのだった。漁村・南茅部の漁師の家。潮の匂いに満ちた浜の暮らしが始まった。夫婦2人で小さな舟に乗り、昆布漁で生計をたてる。漁師の生活に溶け込もうとし、薫は同時に女としての性の喜びにも目覚めていく。やがて夫婦には娘・美輝が生まれ順風の暮らしが続くかに見えた。しかし、邦一が怪我で入院した函館の病院の看護師・啓子に心を揺らせた。また、邦一は薫の体の奥に”何か”を感じ取り、どこか噛み合わなくなった。そんな時、薫は美輝の出生時に偶然故郷に帰っていた広次に想いを深くする。やがて、二人は運命ともいえる一夜をともにするのだった。一度きりの禁断の夜から1年後、2人目の子供・美哉が誕生した。もう、後戻りのできない歯車が大きく回りはじめた。薫と3人の愛は、激しくも切ない結末に向かっていく。
- CASTING
- ●伊東美咲 1977年生まれ。福島県出身。00年フジテレビドラマ『らぶ・ちゃっと』で主演デビュー。爽やかな魅力で、TVCMにも多数出演、02年森田芳光監督作品『模倣犯』で映画デビューし、03年『呪怨』、『黄泉がえり』等で活躍。 ●佐藤浩市 1960年生まれ。東京都出身。1980年『続・続事件 月の景色』でデビュー。81年『青春の門』でブルーリボン賞新人賞を受賞。『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。『KT』ではブルーリボン賞最優秀主演男優賞受賞。『壬生義士伝』では、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。 ●仲村トオル 1965年生まれ。東京都出身。85年映画『ビー・バップ・ハイスクール』で主演デビュー。『悲しい色やねん』で森田監督作品に主演。韓国映画『ロスト・メモリーズ』で第39回大鐘映画祭助演男優賞を受賞。 ●ミムラ 1984年生まれ。埼玉県出身。03年TVドラマ『ビギナー』の主演に大抜擢される。以後、『ファイアーボーイズ~め組の大吾~』、『離婚弁護士』『めだか』に出演。 ●角田ともみ 1977年生まれ。神奈川県出身。94年ユニチカキャンペーンガール以降、TVドラマ『ギフト』や『新・お水の花道』に出演。森田芳光監督作品では『黒い家』、『模倣犯』に出演。 ●三田佳子 1941年生まれ。大阪府出身。1960年『殺れてたまるか』で、映画デビュー。近年の代表作に『Wの悲劇』、『別れぬ理由』、『極道の妻たち 三代目姐』、『遠き落日』等がある。日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、ブルーリボン賞、田中絹代賞などの受賞歴も数多い。
- 配給会社
- 東映