歌舞伎町案内人
- 公開日
- 2004年8月28日(土)
- 監督
- チャン･ジャーペイ
- 撮影
- 田中潤
- 音楽
- SATORU
- 製作年
- 2004
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 110
- INTRODUCTION
- 新宿・歌舞伎町はアジア最大の歓楽街であるとともに、犯罪の街として名を知られている。歌舞伎町だけで2000軒以上の飲食店があり、夜になると30万人以上がなだれ込む街。影の世界で暴力団と中国マフィアが暗躍し、犯罪件数は都内平均の約40倍にのぼる。まさに危険と狂気が背中合わせになった街なのである。その夜の街に14年間「案内人」として働く中国人がいた。本作は1988年に来日、歌舞伎町でガイドとして成功を収めた李小牧（リ シャム）氏が自らの経験を元に書いたノンフィクションの映画化である。監督は日本映画に憧れ13年前に来日、日本映画学校で学び、映画演出の道を歩いてきた張加貝（チャン ジャーペイ）。この同年代の2人が映画製作をすることになったのだ。主人公・李を演じるのはテレビ『進め！電波少年』で人気者となり、現在タレントとして活躍するチューヤン。監督・主演とも在日中国人によって描かれた新しいアジア映画である。
- STORY
- 李暁強は、妻の愛梅と日本語学校に通い、ティッシュ配りのバイトをして暮らしている中国からの就学生。同胞の劉剛は、真面目な硬派で、将来は中国社会に貢献する「大きな夢」をもっていた。しかし、彼らにとってとんでもない事態が起ってしまったのだ。「10万人の就学生を受け入れる」と言っていた日本政府が、政策転換し入管法を改正。劉剛はビザを失って姿を消し、愛梅には愛想をつかされ離婚を迫られる李。一人になった李は、歌舞伎町で生き抜く決心をする。日本人キャッチから袋叩きにされた李は、マナブちゃん（舞の海）に助けられる。そして中国人専門の健全なガイド業をおこなう決心を固めるのであった。自腹を切って自ら店で遊び、客の立場に立ったガイドをする彼。たちまち評判を呼び、就学生仲間をメンバーに増やし、ヤクザや、新宿署のナダカ刑事（ガッツ石松）とも付き合って行く。そして日本人女性ユキ（坂井真紀）に出会う。結婚した二人に子供が生まれた頃から、歌舞伎町は大きな変貌をとげ始める。バブルがはじけ元気を失っていく一方で、香港返還や中国政府の自由化政策が進み、中国人観光客と同時に、中国マフィアが暗躍し始めたのだ。 李の前にかつての親友、劉剛が現われるが、背中に刺青をした彼は、李の敵対する組織に入っていた。やがて二人には、闇と光の錯綜する歌舞伎町の街角で、命をかけた壮絶な運命が待っていた。
- CASTING
- ●チューヤン 1972年生まれ、香港出身。1998年「進め！電波少年」に出演。2002年NHK「連続テレビ小説「まんてん」に留学生役として抜擢。以降役者としても力量を発揮。今回映画「歌舞伎町案内人」では初の主演。 ●山本太郎 兵庫県出身。 2000年「バトル・ロワイヤル」で注目される。2001年「光の雨」、「GO」で第11回日本映画批評家大賞助演男優賞受賞。主な出演作は「夜を賭けて」（02）、「完全なる飼育ー秘密の地下室」（03）など。 ●坂井真紀 92年よりTVドラマを中心に活躍。主な出演作は、「ずっとあなたが好きだった。」、「てっぺん」、「初体験」、「恋は戦い」、「ユーリ」など。 ●舞の海 1968年青森生まれ。1990年5月、大相撲出羽海部屋に入門。1999年11月の引退までに、技能賞5回するなどの活躍をする。現在、CMキャラクター、NHK大相撲解説、スポーツキャスターとして活躍。 ●ガッツ石松 1949年6月5日生まれ。栃木県出身。1972年東洋ライト級チャンピョン、1974年WBC世界ライト級チャンピオン（連続5回防衛）。1979年プロボクシング界から引退、その後芸能界へ転身し、テレビドラマ、バラエティー、映画、舞台、CM等、多数出演。 ●李丹（リ タン） 1965年6月29日生まれ。中国桂林出身。1994年「上海バンスキング～ファイナル公演」で日本デビュー。主な出演作は「日本黒社会」、「女優霊」、「不法滞在」、「極道の妻たち」など。
- 映倫
- 110