スウィングガールズ
(C)2004 フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東宝/電通
高校野球予選の応援に行くため、ブラスバンド部員たちは続々とバスに乗り込んでいる。教室では、落ちこぼれの女子13人が数学の補習授業中。その中で、鈴木友子は教室の窓から羨ましげに眺めていた。すると、部員たちに届けるはずのお弁当が渡せず、お弁当屋が困っているのが見えた。そこで、お弁当運びを口実に13人の女子高生は球場へと向かったのだ。部員用のお弁当をつまみ食いしたり、居眠りをして目的地を乗り越したりして、最終的には、炎天下の中を徒歩で球場についた。ところが、お弁当を食べたブラスバンド部員たちは、長時間直射日光を受けたお弁当によって次々と入院。試合を盛り上げるブラスバンド部員たちが回復しないので、中村拓雄は「即席ブラスバンド」として、ビッグバンドジャズを思いついた。そして猛特訓をして、どうにか『A列車で行こう』を演奏できるようになった。ところが、試合を明日に控え、本家ブラスバンド部のメンバーたちが復帰。彼女たちの夏は、不完全燃焼のまま過ぎていった。2学期。彼女たちは、どうしてもみんなで演奏した楽しさが忘れられない。「しょうがない、あたしらでビッグバンドやろう!」勢いで女子ビッグバンドは結成された。楽器はないし、練習場所もない。はたしてビッグバンドジャズはできるのだろうか。