69 sixty nine

(C)2004「69 sixty nine」製作委員会
1969年、時代は高度経済成長期。70年安保、大阪万博、日本人はエコノミックアニマルと呼ばれ、学生運動が盛んで、学生と機動隊による攻防戦を繰り広げていた。あっと驚くタメゴロー”“ニャロメ”が流行語になり、巷にはGSブームが起こっていた。佐世保北高の3年生、矢崎剣介(ケン)は、教師たちの締め付けに常に反抗的態度をみせている問題児。掃除をサボり、校舎の屋上で山田正(アダマ)、岩瀬学(イワセ)と校庭でマスゲームの練習をしている女子生徒たちを眺めていた。ケンは長崎の高校生で初めて≪フェスティバル≫ロックコンサートと映画と演劇の大イベントをやろうと言い出した。それは、北高一の美少女、松井和子(レディジェーン)を映画に出演させ、ちゃっかり恋のアプローチをしようという魂胆があったのだ。ところが8ミリカメラを大学の先輩に貸してもらえず、なぜか彼女の声が頭に響き「学校の屋上をバリケード封鎖する」ことになった。バサラ団という組織を結成し、闘争的目的とは関係なく女子更衣室を調べたり、椅子や机で屋上の入口を封鎖し、校舎の至る所をペンキで落書きした。ケンたちの「闘争」は計画通り進んだ。翌日の北高は大騒ぎ。ケンたちの仕業だと疑う者もいたが、証拠がない。ところが、ドジなイワセの行動で警察に犯行がバレてしまった。ケンたちは全員、無期停学の謹慎処分。それでも懲りないで≪フェスティバル≫開催に向かって突っ走るのだった。

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