ウォルター少年と、夏の休日

14才の少年ウォルターは、夏休みの間だけ、2人のおじいさんが住むテキサスの田舎にあずけられる。テレビもなく、近所に友だちもいない田舎の家。無愛想で面倒見のよくないハブとガースの2人に馴染めないウォルター。ある日、ウォルターはトランクの奥底にあった、女の人の古い写真を発見する。写真の美女はジャスミンという名の姫君であることがわかった。ハブとガースが北アフリカに居留していた頃、ハブはこの姫君と恋に落ちたというのだ。もっと深く知りたがるウォルターに、ガースは自分たちの秘められた過去を明かし始めるのだった。その話しを聞き、ウォルターの豊かな想像力が驚くべき物語へと姿を変えていくのだった。はじめは打ち解けなかったウォルターも、この夜伽話をきっかけに、おじいさんたちと一緒に庭仕事の手伝いや合計6匹もの犬と豚の世話をするうちに、彼らの暮らしに少しずつ溶け込んでいく。1960年代初頭のテキサス中部で過ごした一度きりの夏は、それまで疎遠だった3人の人生を大きく変えようとしていた。

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