リアリズムの宿

新人映画監督の木下俊弘と脚本家の坪井小助は顔見知り。しかし、友人とまではいかない。共通の知人である俳優・船木テツヲに誘われ、東京を離れて旅に出た。だが、船木は寝坊してしまい、仕方なく二人は歩き出した。 鳥取県のとある温泉街にやってきた。日本海をふたりで眺めていると若い女・敦子が裸同然で走って近づいてきた。この寒空の下、何を思ったか泳いでいたら服も荷物も波にさらわれてしまったという。 そしてなんとなく、二人の男と一人の女の旅が始まった。
公開日
2004年4月17日(土)
監督
山下敦弘
脚本
山下敦弘 向井康介 つげ義春
撮影
近藤龍人
音楽
くるり
出演
長塚圭史 山本浩司 尾野真千子 多賀勝一 サニー・フランシス 天野公深子 瀬川浩司 川元将平 康すおん 石川真希 山本剛史
製作年
2003
製作国
日本
上映時間
83
INTRODUCTION
『どんてん生活』でデビューした、山下敦弘監督の最新作。同作品は各方面で絶賛され、東京国際映画祭の新人監督に対する助成金を見事に獲得して、第2作『ばかのハコ船』を製作した経緯がある。その山下監督が今回、つげ義春世界の新たなる映画化に挑戦している。つげ義春は代表作の「ねじ式」「無能の人」「ゲンセンカン主人」などが次々と映画化される伝説の漫画家。原作は旅ものと呼ばれる「リアリズムの宿」と「会津の釣り宿」。のんびりとする、温かな作品だ。坪井役には劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」主宰で『ゲロッパ!』出演した長塚圭史。木下役には、2002年キネマ旬報新人俳優賞4位になった山本浩司。そして、紅一点のヒロインは『萌の朱雀』『ユリイカ』の尾野真千子が演じている。音楽は、くるり。くるりが奏でるそのサウンドトは、やわらかくも心に残る。
STORY
駆け出しの映画監督・木下俊弘と脚本家・坪井小助は顔見知り。しかし、友人とまではいかない。共通の知人である俳優・船木テツヲに誘われ、東京を離れて旅に出た。だが、船木は寝坊してしまい、仕方なく二人は歩き出した。 鳥取県のとある温泉街にやってきた。日本海をふたりで眺めていると若い女・敦子が裸同然で走って近づいてきた。この寒空の下、何を思ったか泳いでいたら服も荷物も波にさらわれてしまったという。 そしてなんとなく、二人の男と一人の女の旅が始まったのだ。
CASTING
●坪井小助: 長塚圭史 1975年5月9日生まれ。東京都出身。1996年より「阿佐ヶ谷スパイダース」の活動を開始。1998年10月には「世にも奇妙な物語」でテレビ脚本デビュー。映画『tokyo.sora』で高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。演出家としては2002年11月『マイ・ロックンロール・スター』。 ●木下俊弘: 山本浩司 1974年8月11日生まれ。福井県出身。『どんてん生活』で2001年度キネマ旬報で新人俳優4位に選出された。『ばかのハコ船』にも主演。2002年12月には「山本浩司特集」が下北沢トリウッドで組まれる ●川島敦子: 尾野真千子 981年11月4日生まれ。1997年『萌の朱雀』の撮影地となった西吉野村で河瀬監督の目に留まり、スクリーンデビュー。シンガポール国際映画祭主演女優賞、高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞した。その後、カンヌ映画祭で国際批評家連盟賞と、エキュメニック賞を受賞した『ユリイカ』へ出演。『ギプス』に主演している。
配給会社
ビターズ・エンド

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