ドッグヴィル

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村人はわずか23人。ロッキー山脈の麓の孤立した「ドッグヴィル」は、貧しい村だ。トムがビルとチェスをしていると、ジョージタウンの方向から一発の銃声が聞こえた。暗闇に目をこらすと、一人の美しい女性がたたずんでいた。助けを懇願する彼女を廃坑にかくまうと、やがて黒塗りの車に乗ったギャングたちが彼女を追ってやってきた。トムはうまくとりつくろい彼らをやり過ごすことに成功した。翌日トムは村人たちに彼女をかくまうことを提案し、条件つきの同意を得る。その条件とは2週間で彼女が村人全員に気に入られること、というものだった。グレースはトムの計画に従い肉体労働を始める。村人は彼女を受け入れようとしなかったが、それでも熱心に足を運ぶ彼女に対して徐々に心を開いていった。そして、2週間はあっという間に過ぎ、いよいよ、彼女をこれからもかくまい続けるかどうかの話し合いが村人全員でなされる時がきた。結果は…全員一致で彼女をこれからも村におくということだった。しばらく幸せな日々が続いたが、ある日、警察が村を訪れ1枚の紙切れを壁に貼っていった。それはグレースを探す手配書だった。それを見た村人たちの間に静かな波紋がひろがっていく。そして2枚目の手配書が届くと事態は一変した。それは、彼女が強盗に関与している、という内容だったからだ。村人のグレースに対する態度はもはや奴隷に対する態度になった。チャックはついに、ギャングの追っ手が村に来たことをネタにグレースをレイプする。逃亡も失敗に終わり、グレースに逃亡防止のため重い鎖のついた首輪をはめさせたのだ。連日のように重労働を課せられ、男たちに弄ばれるグレース。そして、ついにドッグヴィルに「審判の日」がやってくるのだった。
公開日
2004年2月21日(土)
監督
ラース・フォン・トリアー
脚本
ラース・フォン・トリアー
撮影
アンソニー・ドッド・マントル
音楽
ペール・ヅトライト
出演
ニコール・キッドマン ポール・ベタニー クロエ・セヴィニー ローレン・バコール パトリシア・クラークソン ベン・ギャザラ ジェームズ・カーン ステラン・スカルスガルド ジャン=マルク・バール ハリエット・アンデルセン ブレア・ブラウン ジェレミー・デイヴィス フィリップ・ベイカー・ホール ジェリコ・イヴァネク ウド・キア
声優
ジョン・ハート
製作年
2003
製作国
オランダ=デンマーク=英=仏=フィンランド
原題
DOGVILLE
上映時間
178
INTRODUCTION
『奇跡の海』(96)で審査員グランプリ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)でパルムドール(大賞)を受賞したラース・フォン・トリアーの最新作。黒い床に白線が引かれただけで壁も扉も屋根もない、この”何もない空間”ですべてが展開するのだ。この斬新すぎるスタイルに加え、ストーリーは衝撃的だ。今回主役に抜擢されたのは『めぐりあう時間たち』(02)でオスカーに輝いたばかりのニコール・キッドマン。共演にはローレン・バコール(『オリエント急行殺人事件』(74))、ジェームズ・カーン(『ゴッドファーザー』(72))、ベン・ギャザラ(『バッファロー’66』(98))といった”ハリウッドの伝説”を支えたそうそうたる名優たちが集まった。さらにはクロエ・セヴィニー(『ブラウン・バニー』(03))、ジェレミー・デイヴィス(『プライベート・ライアン』(98))、ポール・ベタニー(『ギャングスター・ナンバー1』(00))、パトリシア・クラークソン(『エデンより彼方に』(02))ら新鋭実力派も参加している。『不良少女モニカ』(52)のハリエット・アンデルソンや、『奇跡の海』のステラン・スカルスゲールドも加わり、前代未聞の豪華キャストとなった。スタッフには、ラース作品には欠かすことのできないヴィベケ・ウィンデロフがプロデューサーを担当、そして音楽のペール・ストライト、衣装のマノン・ラスムッセンなど、ラース作品の常連組が再結集した。さらに、『28日後・・・』(02)で脚光をあびたアンソニー・ドッド・マントルが撮影監督を担当しているのも話題だ。
STORY
村人はわずか23人。ロッキー山脈の麓の孤立した「ドッグヴィル」は、貧しい村だ。トムがビルとチェスをしていると、ジョージタウンの方向から一発の銃声が聞こえた。暗闇に目をこらすと、一人の美しい女性(ニコール・キッドマン)がたたずんでいた。助けを懇願する彼女を廃坑にかくまうと、やがて黒塗りの車に乗ったギャングたちが彼女を追ってやってきた。トムはうまくとりつくろい彼らをやり過ごすことに成功した。翌日トムは村人たちに彼女をかくまうことを提案し、条件つきの同意を得る。その条件とは2週間で彼女が村人全員に気に入られること、というものだった。グレースはトムの計画に従い肉体労働を始める。村人は彼女を受け入れようとしなかったが、それでも熱心に足を運ぶ彼女に対して徐々に心を開いていった。そして、2週間はあっという間に過ぎ、いよいよ、彼女をこれからもかくまい続けるかどうかの話し合いが村人全員でなされる時がきた。結果は・・・全員一致で彼女をこれからも村におくということだった。しばらく幸せな日々が続いたが、ある日、警察が村を訪れ1枚の紙切れを壁に貼っていった。それはグレースを探す手配書だった。それを見た村人たちの間に静かな波紋がひろがっていく。そして2枚目の手配書が届くと事態は一変した。それは、彼女が強盗に関与している、という内容だったからだ。村人のグレースに対する態度はもはや奴隷に対する態度になった。チャックはついに、ギャングの追っ手が村に来たことをネタにグレースをレイプする。逃亡も失敗に終わり、グレースに逃亡防止のため重い鎖のついた首輪をはめさせたのだ。連日のように重労働を課せられ、男たちに弄ばれるグレース。そして、ついにドッグヴィルに「審判の日」がやってくるのだった。
CASTING
●ニコール・キッドマン 1968年生まれ。ハワイ出身。1985年オーストラリアのTV「vientam」で注目され、1988年「デッド・カーム」で国際舞台へ。03年、「めぐりあう時間たち」でオスカー受賞。主な出演作は「バットマン・フォーエバー」、「デイズ・オブ・サンダー」、「誘う女」、「アイズワイドシャット」、「アザーズ」など。 ●ポール・ベタニー 1971年生まれ。イギリス出身。舞台「アン・インスペクター・コールズ」で活躍。97年、「コント」で映画デビュー。その後、「ギャングスター・ナンバー1」、「ビューティフルマインド」に出演。 ●クロエ・セヴィニー 「ボーイズ・ドント・クライ」でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞、スクリーン・アクターズ・ギルド賞にノミネート。インディペンデント・スピリット賞受賞。「アメリカン・サイコ」、「ブラウン・バニー」に出演。 ●ローレン・バコール 往年の大女優。ハワード・ホークス監督「脱出」でハンフリー・ボガードと共演。「三つ数えろ」、「Dark Passege」、「キー・ラーゴ」でも共演し。「風とともに散る」でトップスターに。舞台での活動は今も続けている。 ●パトリシア・クラークソン 1959年生まれ。ルジアナ州出身。イェール大学演劇科卒業後、ニューヨークで舞台俳優に。「アンタッチャブル」で映画デビュー。「グリーンマイル」でサターン賞助演女優賞、「エデンより彼方」でニューヨーク映画批評家協会賞を受賞。「The Station Agent」ではサンダンス映画祭特別審査委員賞を受賞。「ジュマンジ」、「プレッジ」などに出演。
映倫
20
配給会社
20世紀フォックス映画

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