ショコラーデ

(C)X-Filme Creative Pool GmbH 1998
レナは、ファッション関係のセットデザイナー。ある日、彼女は、ホテルの廊下で倒れている瀕死の老婦人を発見する。彼女に付き添って救急車で病院に向かったレナは、そこで老婦人の息子デイヴィッドと出会った。救護の甲斐なく、間もなく老婦人は息を引き取った。動揺したレナは、初対面にもかかわらず、思わずデイヴィッドの胸の中へ…。ここ数日のレナはトラブル続きだった。故郷ドイツでは、祖父の経営するチョコレート工場が放火される事件があり、ドイツに帰った彼女は、母親を伴ってアメリカに戻った。母の誕生日をニューヨークで祝おうと思ったのだ。しかし母の誕生日当日、恋人ウィンと口論となり、レナは飛び出してしまう。気を取り直して、母の泊まるホテルを訪ねたとき、ホテルの廊下で瀕死の老婦人を発見したのだった。その時、既にレナの母はホテルを後に帰国すべく空港に向かっていた。滞在を楽しみにしていたのに、一体何があったのか? 一方、デイビッドは、母親の死に不審なものを感じとっていた。数日前、死んだはずの自分の父が生きていると彼に話していたのだ。それはドイツのチョコレート工場の経営者であるゴルドベルグのことだったが、人違いだったことが判明する。そして母の誕生日の日、彼女は誰かに会うと言って出かけたまま、戻らなかったのだ…。レナは、そのうちデイビッドと激しい恋に落ちてゆく。しかし、彼らはまだ、自分たちを取り巻く数奇な運命の罠を知るよしもなかった。デイビッドの母の死とチョコレート工場の放火。この2つの事件は、宿命ともいえる二人の恋の行方とともに、やがて歴史の暗闇に隠された恐るべき事実へと繋がっていく。
公開日
2004年2月14日(土)
監督
ダニー・レヴィ
脚本
ダニー・レヴィ マリア・シュラーダー
撮影
カール・F・コシュニック
音楽
ニキ・ライザー
出演
マリア・シュラーダー ダニー・レヴィ デヴィッド・ストラザーン ジェフリー・ライト リン・コーエン ルカス・アンマン
製作年
1998
製作国
独=スイス=米
原題
MESCHUGGE
上映時間
103
INTRODUCTION
お酒落な大人の恋が似合う、世界一洗練された街マンハッタン。『ショコラーデ』は、そんなエキサイティングな街を舞台にしたラブ・サスペンスだ。戦争を生きた人々の歴史と、運命に翻弄される男女の恋。スリリングでロマンチック、まさにバレンタインにふさわしい、大人のためのラブ・ストーリーである。第二次世界大戦後の驚くべき実話を基に、監督ダニー・レヴィとドイツのトップ女優マリア・シュラーダーが共同で脚本を執筆。その衝撃的な内容で話題を呼んだ傑作である。主演はマリア・シュラーダー。日本には『フラート』『アム・アイ・ビューティフル?』などが紹介されている。本国ドイツでは国民的人気を誇り、2003年ベネチア映画祭で高い評価を得た”Rosenstrasse”にも出演するなど、今後、さらに活躍することは間違いない。ダニー・レヴィは、気鋭の監督・俳優で、フランス映画『彼女たちの時間』などにも出演している。彼らを支えて、アメリカからも素晴らしいキャストが結集。弁護士カミンスキ一役で存在感ある熱演を見せるのは、『L.A.コンフィデンシャル』『激流』のデビッド・ストラザーン。カメラマン役で短い場面ながら強い印象を残すのは、『バスキア』『アリ』のジェフリー・ライト。製作は、『ラン・ローラ・ラン』『グッバイ、レーニン!』を始めドイツ映画の話題作を次々と手掛けるシュテファン`アルント。音楽は『ビヨンド・サイレンス』『名もなきアフリカの地で』のニキ・ライザーが担当している。
STORY
レナは、ファッション関係のセットデザイナー。ある日、彼女は、ホテルの廊下で倒れている瀕死の老婦人を発見する。彼女に付き添って救急車で病院に向かったレナは、そこで老婦人の息子デイビッドと出会った。救護の甲斐なく、間もなく老婦人は息を引き取った。動揺したレナは、初対面にもかかわらず、思わずデイビッドの胸の中へ…。ここ数日のレナはトラブル続きだった。故郷ドイツでは、祖父の経営するチョコレート工場が放火される事件があり、ドイツに帰った彼女は、母親を伴ってアメリカに戻った。母の誕生日をニューヨークで祝おうと思ったのだ。しかし母の誕生日当日、恋人ウィンと口論となり、レナは飛び出してしまう。気を取り直して、母の泊まるホテルを訪ねたとき、ホテルの廊下で瀕死の老婦人を発見したのだった。その時、既にレナの母はホテルを後に帰国すべく空港に向かっていた。滞在を楽しみにしていたのに、一体何があったのか?一方、デイビッドは、母親の死に不審なものを感じとっていた。数日前、死んだはずの自分の父が生きていると彼に話していたのだ。それはドイツのチョコレート工場の経営者であるゴルドベルグのことだったが、人違いだったことが判明する。そして母の誕生日の日、彼女は誰かに会うと言って出かけたまま、戻らなかったのだ…。レナは、そのうちデイビッドと激しい恋に落ちてゆく。しかし、彼らはまだ、自分たちを取り巻く数奇な運命の罠を知るよしもなかった。デイビッドの母の死とチョコレート工場の放火。この2つの事件は、宿命ともいえる二人の恋の行方とともに、やがて歴史の暗闇に隠された恐るべき事実へと繋がっていく。
CASTING
●マリア・シュラーダー 1965年生まれ。ドイツ、ハノーバー出身。94年、『愛され作戦』に出演し高い評価を得る。主な出演作は、『フラート』(94)、『Rosenstrasse』(03/ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門出品)など。1989年ごろから脚本・監督業に取り組み、本作品でもダニー・レヴィと共同で脚本を執筆している。 ●ダニー・レヴィ 1957年生まれ。スイス、バーゼル出身。1994年プロデューサーのシュテファン・アルントらと映画製作会社X-Filme Creative Pool GmbHを設立、現在ベルリンを拠点に活動をしている。日本公開作品に『イカれたロミオに泣き虫ジュリエット』(86)などがある。 ●デビッド・ストラザーン 1949年生まれ。サンフランシスコ出身。オフ・ブロードウェイで多数の舞台に出演。主な出演作に、『スニーカーズ』(92)、『激流』(94)、『L.A.コンフィデンシャル』(97/アカデミー賞2部門受賞)など。 ●ジェフリー・ライト 1965年生まれ。ワシントンD.C.出身。90年、『推定無罪』で映画デビュー。その後TVシリーズのゲストや舞台で活躍。『バスキア』(96)で大ブレイクした。

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