25時
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ヘロインの売人モンティは、逮捕され現在保釈中。しかし、明日収監されることになっている。残された最後の自由な24時間。彼は25時間後の自分の境遇に恐れと不安を抱きながらニューヨークの街を彷徨う。
- 公開日
- 2004年1月24日(土)
- 監督
- スパイク・リー
- 脚本
- デイヴィット・ベニオフ
- 撮影
- ロドリゴ・プリエト
- 音楽
- テレンス・ブランチャード
- 出演
- エドワード・ノートン フィリップ・シーモア・ホフマン バリー・ペッパー ロザリオ・ドーソン アンナ・パキン ブライアン・コックス トニー・シラグサ ヴァネッサ・フェルリト イザイア・ウィットロック・Jr
- 製作年
- 2002
- 製作国
- 米
- 原題
- 25TH HOUR
- 上映時間
- 135
- INTRODUCTION
- 新進作家デイヴィッド・ベニオフが2001年に書き下ろしたデビュー小説。それに目をつけたのは俳優のトビー・マグワイアだった。彼は出版される前から映画化権を獲得し、初めてプロデューサー業に進出したのだ。脚本はベニオフ自身が手掛け、監督にはアメリカを代表する巨匠スパイク・リー監督。キャストは、主人公であるドラッグ・ディーラーのモンティには、『アメリカン・ヒストリーX』でアカデミー賞主演男優賞候補となり、『ファイト・クラブ』『レッド・ドラゴン』と飛躍的な活躍を見せるエドワード・ノートン。モンティの親友でジェイコブには、『マグノリア』のフィリップ・シーモア・ホフマン、ブローカーのフランク役は、『プライベート・ライアン』のバリー・ペッパー。恋人ナチュレルには、ロザリオ・ドースン。リー監督とは『ラストゲーム』に次いで2作目となる。セクシーな女生徒メアリー役は、『ピアノ・レッスン』の演技で11歳にしてアカデミー賞助演女優賞に輝いたアンナ・パキン。そして、モンティの父親には、『ザ・リング』『アダプテーション』の名優ブライアン・コックスが扮している。撮影は『8マイル』『アモーレス・ペロス』のロドリーゴ・ブリエト。音楽はテレンス・ブランチャードで、『ジャングル・フィーバー』以来監督と手を組んできた。本作でも運命的なドラマを印象付ける音楽を完成させ、ゴールデングローブ賞ノミネート他、数々の賞を獲得している。2003年2月に行われたベルリン国際映画祭では批評家からも観客からも賞賛された、衝撃の感動作である。
- STORY
- ブルックリンで暮らすドラッグ・ディーラー、モンゴメリ・フローガンは、麻薬捜査局により逮捕され、父親の店を担保に保釈中の身だが、ついに明日、収監される。残された最後の自由な24時間がはじまろうとしている。モンティは愛犬ドイルと一緒に、慣れ親しんだニューヨークの街を彷徨う。英語の教師をしている幼なじみのジェイコブ・エリンスキーを飲みに誘った。もう一人の親友は、フルンク・スラッタリー(バリー・ペッパー)。彼はニューヨークの証券取引所で活躍する敏腕株式ブローカーだ。モンティの恋人ナチュレルは、最後の夜をどうしても一緒に過ごしたいと願っている。しかし、モンティは、密告したのはナチュレルではないかという疑念を持っている。夜にはいつものクラブで会おうと告げてモンティは出て行く。父親(ブライアン・コックス)に別れを告げに、父が営むバーへと向かう。モンティの父親は定年退職したアル中の消防士で、今はスタッテン・アイランドでかつての仲間相手にバーを経営している。その店はモンティが麻薬を売って稼いだ”汚れた金”によって運営されていた。医者か弁護士にもなれたはずだったのに自分のせいで・・・、と父親はモンティの今を悔やむ。そんな気持ちに耐え切れず、モンティはニューヨークに居住するありとあらゆる人種に対して怒りと苛立つのだった。ついに最後の夜のパーティーが始まる。人生をフイにした大バカな自分に対する絶望を抑えながら、なじみのクラブで淡々と過ごす時間、愛する者たちとの最後の乾杯。そして、運命の25時間目が刻一刻と近づいてくる・・・。
- CASTING
- ●エドワード・ノートン 1969年8月18日生まれ。メリーランド州コロンビア出身。96年に「真実の行方」で映画デビュー。「ラリー・フリント」(96)、「世界中がアイラブ・ユー」(96)との3作品で映画批評家協会の助演男優賞を獲得。「真実の行方」ではアカデミー賞助演男優賞候補、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞を獲得。98年、「アメリカン・ヒストリー」でアカデミー賞主演男優賞候補となった。主な出演作は、「ファイト・クラブ」(99)、「僕たちのアナ・バナナ」(00)、「フリーダ」(02)、「レッド・ドラゴン」(02)、「ミニミニ大作戦」(03)など。 ●フィリップ・シーモア・ホフマン 1967年7月23日生まれ。ニューヨーク出身。様々な舞台で活躍後、91年「トリプル・ボギー」で映画デビュー。「パッチ・アダムス」(99)などでインディペンデント・スピリット賞助演男優賞候補となった。主な出演作は「マイ・ニュー・ガン」(92)、ゲッタ・ウェイ」(94)、「男が女を愛する時」(94)、「ツイスター」(96)、「ブギー・ナイツ」(97)、「マグノリア」(99)、「あの頃、ペニーレインと」(00)など。 ●バリー・ペッパー 1970年4月4日生まれ。カナダ出身。96「Urban safari」で映画デビュー。主な出演作は「プライベート・ライアン」(98)、「グリーン・マイル」「バトルフィールド・アース」(00)、「ノックアラウンド・ガイズ」(01)、エネミー・オブ・アメリカ」(98)など。 ●ロザリオ・ドーソン 1979年5月9日生まれ。ニューヨーク出身。95年「KIDSキッズ」で映画デビュー。主な出演作は「ラストゲーム」(98)、「プッシーキャッツ」(01)、「チェルシーホテル」(01)、「プルート・ナッシュ」(02)、「メン・イン・ブラック2」(02)、 ●アンナ・パキン 1982年7月24日生まれ、カナダ出身。92年、「ピアノ・レッスン」で映画デビューとともに11才にしてアカデミー助演女優賞を受賞。主な出演作は「ジェイン・エア」(96)、「グース」(96)、「アミスタッド」(97)、「シーズ・オール・ザット」(99)、「X-メン」(00)、「ダークネス」(02)、「X-メン2」(03)など。 ●ブライアン・コックス 1946年6月1日生まれ。スコットランド出身。数多くの舞台を経て、71年「ニコライとアレクサンドラ」で映画デビュー。「刑事グラハム」(86)、01年、「L.I.E」でボストン映画批評家協会主演男優賞を獲得。「白銀に燃えて」(94)、「ロブ・ロイ」(95)、「ブレイブ・ハート」(85)、「ロンングキス・グッドナイト」(96)、「コレクター」(97)、「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」(99)、「オールド・ルーキー」(02)、「ザ・リング」(02)、「Xメン2」(03)など。
- 配給会社
- アスミック・エース