OPEN HOUSE

モデルのミツワは、折込チラシのモデルばかりの売れないモデル。そんな仕事しかないことに行き場のない苛立ちを感じている。ある日、パーティーで掴みあいのケンカをし、泥酔して店から追い出された。そしてトモノリと出会う。その夜、トモノリはミツワを介抱し、家まで送る。そんな奇妙な出会いからミツワとトモノリの奇妙な共同生活が始まる。離婚したばかりのユイコは、夜になると体中をかきむしる症状があり、医者からは「離婚による精神的なもの」と診断された。熱烈なアプローチで迫るミヤケ、別れた夫の恋人マキは一方的にユイコの生活に侵入してくるがユイコは心を閉ざしたまま。母のトキコはそんなユイコを心配している。みんな、満たされない思いを抱えながらも毎日を淡々と暮らしている。そんな穏やかな日々の生活の中で、それぞれが何かを見つけようとしていた。