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広告代理店のエリート・クリエイター佐久間俊介は、ミカドビールの新商品キャンペーンという一大プロジェクトを抱えていた。しかし、ミカドビール副社長・葛城勝俊の一声でプロジェクトから完全にはずされてしまう。その夜、酔った勢いで葛城邸に向かった佐久間は、そこで偶然、家出をしようとしていた葛城の長女・樹理と知り合う。彼女は「わたしのこと誘拐しない?」と言い出した。
- 公開日
- 2003年11月8日(土)
- 監督
- 井坂聡
- 撮影
- 佐々木原保志
- 音楽
- 松原憲 主題歌=ZEEBRA
- 出演
- 藤木直人 仲間由紀恵 IZAM 石橋凌 宇崎竜童 入江雅人 おかやまはじめ 椎名桔平 大倉孝二 桜井裕美 大塚良重 嶋尾康史 峰野勝成 宮本大誠 ガッツ石松 眞野裕子 小日向文世 生瀬勝久 並樹史朗
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 112
- INTRODUCTION
- 本作の原作はベストセラー作家、東野圭吾氏。主人公・佐久間(藤木直人)は、今までの人生で負け知らずの男。そんな男のライフスタイルの演出がテーマの一つともなっている。豪華な高層マンションの36階に住み、高級外車を所有する。佐久間の部屋から見渡す東京の景色は必見! 部屋にある調度品・AV機器・小物等は全て高級品。(なんと合計1500万円相当!)衣装もdunhill(ダンヒル)とZegna(ゼニア)で統一され、時計はFRANCK MULLER(フランクミューラー)、靴はSantoni(サントーニ)という徹底している点も見逃せない。井坂監督が今回の作品に最も興味を持ったのは、「ゲームの名は誘拐」という小説の特殊性だ。すべての事件が犯人側の視点のみから描かれ、警察側からは描かれないのである。井坂監督といえば、デビュー作『[Focus]』(’96)の斬新なストーリーテリングで我々を驚かせ、『ミスター・ルーキー』(’02)では王道のエンターテインメント作品を作り上げた。その幅広い演出力で、この異色ミステリーの映像化に成功している。出演は、佐久間 俊介役に映画初主演となる藤木直人。葛城樹理役には久しぶりのラブストーリーとなる仲間由紀恵が熱演している。原作者・東野圭吾はイメージ通りのキャスティングと高い評価をしている。その他、映画でしか実現しない豪華サプライズゲストが多数出演しているのも見逃せない魅力だ。
- STORY
- 広告代理店に勤務するクリエイター・佐久間俊介(藤木直人)は、仕事、恋愛、人生のあらゆるゲームの勝者であると自他ともに評価している。彼は、大手ビールメーカー「ミカドビール」の新商品キャンペーンという一大プロジェクトを抱えていた。しかし、そのプロジェクトが一人の男によって握りつぶされたのだ。「ミカドビール」の中国マーケットをわずか2年で開拓し、49歳という若さで副社長に就任した葛城勝俊(石橋 凌)である。葛城は佐久間を無能呼ばわりし、人生最大の屈辱を与えた。その夜、酔いにまかせてあてもなく葛城邸に向かった。そこで偶然、家出をしようとしていた葛城の長女・樹理(仲間由紀恵)と知り合った。わたしのこと誘拐しない?と言う樹理。そうして、葛城勝俊とのゲームが始まった。誘拐犯は佐久間、人質は樹理。そして、身代金は3億円だ。パソコンで脅迫状を書き、連絡はインターネットを利用、特定のBBSにメッセージを書き込ませる。現代のハイテクツールを駆使した。アリバイ工作も完璧。横須賀まで行き、電車の効果音をバックに流しながら樹理の元気な声を聞かせるのだった。そして、いよいよ身代金を奪うときがきた。すべてが完璧に進み、そして終わった。佐久間は元の生活のリズムを取り戻した。しかし、葛城が1週間も会社を休んでいるというのだ。テレビのニュースが葛城の長女・樹理の行方不明を伝えている。樹理家に帰ったはず。2人はゲームを仕掛けたのか、それとも仕掛けられたのか。これはそのゲームの序章に過ぎなかった。
- CASTING
- ●藤木直人(佐久間 俊介) 1972年7月19日生まれ。千葉県出身。 早稲田大学在学中、映画「花より男子」(95 )でデビュー。その後、「GTO」、NHK連続テレビ小説「あすか」に出演。主な出演作は、「Love Revolution」、「That's カンニング」、『ナースのお仕事 ザ・ムービー』(02)、「ドラゴンヘッド」(03)など。また、99年のシングル「世界の果て~the end of the world~」でのCDデビュー以来、精力的な音楽活動も続けている。 ●仲間由紀恵(葛城樹理) 1979年10月30日生まれ。沖縄県出身。 95年ドラマデビュー後、映画・ドラマ・CM・歌と活躍中。主な出演作は、「ラブ&ポップ」(98)、「リング0~バースデイ~」(00 )、「溺れる魚」(01)、「LOVE SONG」(01)、「トリック 劇場版」(02)、 TVでは「トリック」、「トリック2」「ごくせん」「ナイト ホスピタル」、「顔」に主演し、NHK大河ドラマ「武蔵」にも出演。 ●宇崎竜童(小塚 滋) 1946年2月23日生まれ。京都府出身。 73年、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドを結成。81年のバンド解散後、映画・ドラマの出演や音楽制作等、様々なジャンルで多彩な才能を発揮する。主な出演作は、「駅-STATION」(81)、「TATTOO[刺青]あり」(82)、「さらば相棒」(82)、「魚からダイオキシン!!」(91)など。 ●石橋 凌(葛城 勝) 1956年7月20日生まれ。福岡県出身。 77年、A・R・Bを結成。「さらば相棒」('82 宇崎竜童監督)に映画初出演し、その後、「ア・ホーマンス」(86) でキネマ旬報新人男優賞・熊本映画祭優秀新人賞を獲得。主な出演作は、「キッズリターン」(96)、「チンピラ」(96)、「オーディション」(00) 「Dog Star」(02)、「自殺サークル」(02) など。
- 配給会社
- 東宝