死ぬまでにしたい10のこと
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アンは母親と二人の娘、失業中の夫と平凡だが毎日忙しく暮らしている。ある朝、二人の娘ペニーとパッツィーの朝食の支度を終え、夫ドンが二人を学校に送って行った後、突然アンは腹痛に倒れてしまう。トンプソン医師がアンに癌であることを告知した。23才という若さのため癌の進行が早く、「余命は2～3ヶ月」という。
- 公開日
- 2003年10月25日(土)
- 監督
- イザベル･コヘット
- 脚本
- イザベル･コヘット
- 製作年
- 2002
- 製作国
- スペイン=カナダ
- 原題
- MY LIFE WITHOUT ME
- 上映時間
- 106
- INTRODUCTION
- 突然襲った腹痛のため病院で検査を受けたアンは、医師からあと2ヶ月の命だと宣告される。家族のために、アンはこの事を誰にも打ち明けまいと決意し、死ぬまでにしたいこと、しなければならないことのリストを作る。それは10項目のリストになった。製作は、「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル。アンを演じるのは、「スウィート ヒアアフター」で天性の才能を印象付けたサラ・ポーリー。本作では、妻、恋人、母親、娘、それぞれの顔が持つ様々な愛の形を細やかに演じている。夫を演じるのは、人気TVドラマ「フェリシティの青春」で全米で大ブレイクしたスコット・スピードマン。深夜のコーヒーショップでアンに一目惚れしたリーには「ウインドトーカーズ」のマク・ラファロ。アンが、娘たちの新しいママになってほしいと密かに願う、もう一人のアンには、「トーク・トゥ・ハー」のレオノール・ワトリング。機転の利いた会話で笑いを誘うアンの仕事仲間のローリーには「パルプ・フィクション」のアマンダ・プラマー。アンに癌の告知をするトンプソン医師には、「めぐり逢う大地」のジュリアン・リチングズが味わい深く演じている。アンの母親には伝説のボーカリスト、ブロンディのデボラ・ハリー、父親には「ショコラ」の個性派俳優アルフレッド・モリーナが扮し、脇を固めている。監督は、「あなたに言えなかったこと」のイザベル・コヘット。人間の心理、人生の機微を豊かに表現している。
- STORY
- アン(サラ・ポーリー)は母親と二人の娘、失業中の夫と平凡だが毎日忙しく暮らしている。ある朝、二人の娘ペニーとパッツィーの朝食の支度を終え、夫ドン(スコット・スピードマン)が二人を学校に送って行った後、突然アンは腹痛に倒れてしまう。トンプソン医師(ジュリアン・リチングズ)がアンに癌であることを告知した。23才という若さのため癌の進行が早く、「余命は2～3ヶ月」という。アンは母とドンにこのことを貧血だと説明した。夜更けのコーヒーショップで独りノートを開くアン。彼女は23年間の人生を初めて振り返るのだった。17歳でファースト・キスの相手ドンと子供ができて結婚、19歳で次女を出産、母の家の裏庭でトレーラー暮らし、父(アルフレッド・モリーナ)はもう10年も刑務所にいる。それだけだ。アンは気を取り直して死ぬまでにしたいことのリストを作りはじめた。朝、心を込めて「娘たちに毎日愛してると言う」を実行したアンは、「爪とヘアスタイルを変える」ため、美容院へ。しかし美容師(マリア・デ・メディロス)から強引に彼女と同じ髪型、ブレードを勧められて退散、夜にはクラブヘ。「好きなだけお酒とタバコを楽しむ」ため、そして「夫以外の男の人とつきあってみる」「誰かが私と恋におちるよう誘惑する」ため。でも結局、偶然会った美容師と少し話してコインランドリーへ行くだけだった。アンはテープ・レコーダに「娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する」。ペニーが生まれた時のこと、パッツィーの1歳の誕生日、言葉にして初めて知る。どんなに幸せだったか。悩みはパパとおばあちゃんに相談して。新しいママも愛して。次々と録音してペニーの17歳まできた時、アンは絶句する。ペニーはもう子供ではないことに気づいた。アンは録音したテープを持って、トンプソン医師を訪ねてテープを贈る役目を彼に任命した。また、隣の家に越してきた看護婦の同じ名前のアンを密かに新しいママに任命する。そして、長い長い道を運転して、刑務所にいるパパに会いに行った。頬の感触と好きな曲だけしか覚えていないパパに会いに。そしてアンは、ママに、ドンに、リーに、最後のメッセージを録音するのだった。
- CASTING
- ●サラ・ポーリー（アン） 1979年、カナダのトロント出身。6才の時から「ビッグタウン」（87年）、「バロン」（88）などに出演。主な出演作は「エキゾチカ」（94）、「スィートヒアアフター」（97）、「写真家の女たち」（99）、「イグジステンズ」（99）、「go」（99）、「めぐりあう大地」（00）、「悪魔の呼ぶ海へ」（00）、「The Inside」（03）など。99年より監督業にも進出し4本の作品を発表している。 ●マーク・ラファロ（リー） 1967年、ウィスコンシン州出身。主な出演作は「楽園をください」（99）、「ラスト・キャッスル」（01）、「ウィンド・ストーカーズ」（01）、「ビュー・フロム・ザ・トップ」（03）、「In the cut」（03）など。 ●スコット・スピードマン（ドン） 1975年、ロンドン出身。98年、TVドラマ「フェリシティの青春」で一躍全米でアイドルになる。主な出演作は「デュエット」（00）、「ダーク・ブルー」（02）、「The 24th day」（02）、「Underworld」（02）に出演。 ●レオノール・ワトリング（アンの隣人） 1975年、スペイン・マドリッド出身。「トーク・トゥー・ハー」（02）の演技で絶賛される。主な出演作は「jardines colgantes」（93）、「マルティナは海」（01）、「My mother likes woman」（02）「Enla ciudad（03）など。 ●ジュリアン・リチングス（トンプソン医師） 主な出演作は「スクワント伝説の勇者」（94）、「ムーンライト＆ヴァレンチノ」（95）、「ミミック」（96）、「CUBE」（97）「めぐりあう大地」（00）、「I Shout Love」（01）など。
- 配給会社
- 松竹