KEN PARK ケンパーク

ヴァイセリアは、カリフォルニア州のロサンゼルスとフレズノの間に位置する小さな町。ここに住む10代の若者5人が主人公だ。幼なじみで遊び仲間でもある彼らの退屈で出口の見えない日常が描かれていく。アメリカのどこにでもある孤立した中産階級の郊外住宅地は、明るく平和で家庭的な雰囲気に包まれているが、一歩一歩足を踏み入れると、そこには狂気と混乱の世界が待ち受けているのだ。ケン・パークは、ガールフレンドから妊娠を告げられるが、いつも通り近所の公園へスケボーで出かけ、持ってきたヴィデオ・カメラをセットし、自分の頭を銃で吹き飛ばしてしまう。テートは祖父母とレッグという名の3本足の犬と暮らしている。ある日、スクラブルゲームでいかさまをしたという理由で祖父と喧嘩になり、彼の首を刺そうかと考えるようになる。クロードは、妊娠中の母親、ダンベル上げが趣味のマッチョな父親と暮らしている。息子に威張り散らしつつも実は複雑な性的感情を抱いている父は、酔って帰宅した夜、ベッドで寝ている息子に突然抱きついてしまう。驚いたクロードはドラッグに溺れ、家を出る決意を固める。ピーチーズは魅力的な女の子。彼女はボーイフレンドをベッドに括りつけSEXをするのが好きだったが、ある日その現場を父親に見つかり、激しいせっかんを受けることになる。ショーンは、ガールフレンドと彼女の母親の両方と関係を持っている。けれども本当に寝たい相手はどちらなのか、彼には今だによく分からない。ある者は死を選び、ある者は家を出る。果たして彼らに出口は見つかるのだろうか。
公開日
2003年9月27日(土)
監督
ラリー・クラーク エド・ラックマン
脚本
ハーモニー・コリン
撮影
ラリー・クラーク エド・ラックマン
音楽
ハワード・パール
出演
ジェームズ・ランソン ティファニー・リモス アマンダ・プラマー
製作年
2002
製作国
米=オランダ=仏
原題
KEN PARK
上映時間
96
INTRODUCTION
最も危ないクリエーター、ラリー・クラークとハーモニー・コリン。『KIDS/キッズ』(95)で世界中にセンセーションを巻き起こした2人の夢のコラボレーションが7年ぶりに実現した。アメリカの映画監督で一切妥協しないということで定評のラリー・クラーク。そしてハーモニー・コリンは10代で脚本家デビューを果たし、初監督作『ガンモ』(97)がヴェネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、ティーンの日常をリアルに代弁することにかけては右に出る者のない。また、今回は『エリン・ブロコビッチ』(00)『ヴァージン・スーサイズ』(99)で今やハリウッドNo.1のキャメラマン、エド・ラックマンが撮影を担当しているのだ。カリフォルニア州ロサンゼルスの郊外にある町ヴァイセリアを舞台に幼なじみ3人の少年と1人の少女、そして彼らの父母の日常をリアルに描いている。ある者は死を選び、ある者は父親の虐待に嫌気がさし家を出る。些細なトラブルがもとで犯罪に走る者もいる。夢のような恋愛もなければ汗や根性とも無縁の青春。ハリウッド作品に見られる嘘と幻想で固められた青春像に「NO」を突きつけているのだ。そして、ここに全く新しい“21世紀の青春映画”が誕生した。
STORY
ヴァイセリアは、カリフォルニア州のロサンゼルスとフレズノの間に位置する小さな町。ここに住む10代の若者5人が主人公だ。幼なじみで遊び仲間でもある彼らの退屈で出口の見えない日常が描かれていく。アメリカのどこにでもある孤立した中産階級の郊外住宅地は、明るく平和で家庭的な雰囲気に包まれているが、一歩一歩足を踏み入れると、そこには狂気と混乱の世界が待ち受けているのだ。ケン・パークは、ガールフレンドから妊娠を告げられるが、いつも通り近所の公園へスケボーで出かけ、持ってきたヴィデオ・カメラをセットし、自分の頭を銃で吹き飛ばしてしまう。テートは祖父母とレッグという名の3本足の犬と暮らしている。ある日、スクラブルゲームでいかさまをしたという理由で祖父と喧嘩になり、彼の首を刺そうかと考えるようになる。クロードは、妊娠中の母親、ダンベル上げが趣味のマッチョな父親と暮らしている。息子に威張り散らしつつも実は複雑な性的感情を抱いている父は、酔って帰宅した夜、ベッドで寝ている息子に突然抱きついてしまう。驚いたクロードはドラッグに溺れ、家を出る決意を固める。ピーチーズは魅力的な女の子。彼女はボーイフレンドをベッドに括りつけSEXをするのが好きだったが、ある日その現場を父親に見つかり、激しいせっかんを受けることになる。ショーンは、ガールフレンドと彼女の母親の両方と関係を持っている。けれども本当に寝たい相手はどちらなのか、彼には今だによく分からない。ある者は死を選び、ある者は家を出る。果たして彼らに出口は見つかるのだろうか。
CASTING
<キャスト> ●テート:ジェームズ・ランソン ●ピーチーズ:ティファニー・ライモス ●クロード:スティーヴン・ジャッソ ●ショーン:ジェームズ・ブーラード ●カーティス:マイク・アパレティーグ ●ケン・パーク:アダム・チューバック ●クロードの父:ウェイド・アンドリュー・ウィリアムズ ●クロードの母:アマンダ・プラマー ●ロンダ:メーヴ・クインラン <スタッフ> ●監督:ラリー・クラーク、エド・ラックマン ●製作:キース・カサンダー、ジャン=ルイ・ピエル ●製作総指揮:オリヴィエ・ブレモン、パスカル・ブレトン ●製作会社:カサンダー・フィルム・カンパニー、マラソン・インターナショナル ●脚本:ハーモニー・コリン ●撮影:エド・ラックマン(A.S.C.)、ラリー・クラーク ●音楽監修:ハワード・パール ●音楽コンサルタント:マット・クラーク ●セット・デザイン:ジョン・デ・ミーオ ●美術:クレイグ・ゲットマン ●編集:アンドリュー・ハフィッツ ●音響:デニス・グレジック ●衣装スタッフ:ミッシェル・ポッシュ
映倫
30

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