シモーヌ

かつてはアカデミー賞に2度もノミネートされたことがある、映画監督ヴィクター・タランスキーは、最近大コケ続きで危機的状況だ。映画会社の経営者エレインはタランスキーの元妻であるが、彼を解雇してしまう。そのタランスキーの元に現れたのが、謎のコンピューターエンジニア、ハンク・アレノ。タランスキーのファンという彼は、CGで女優を作るソフトを開発したという。女優創造ソフト「シュミレート1」からジュリア・ロバーツやキャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペスなどの長所だけをかけ合わせた女優、シモーヌが誕生することになる。シモーヌの人気はたちまち大爆発。映画も大ヒット。世界中を衛星で結んだライブには1000万人を動員するなど、彼女の人気は止められなくなった。マスコミの取材攻勢は加熱、実在しないシモーヌの秘密を守るため、タランスキーは四苦八苦する。そして大ピンチが訪れる。何とシモーヌがアカデミー賞にノミネートされてしまった。タランティーノはもはやこれまでか？