ブルー･エンカウンター

国連の地球外生物分析局(AAA)に勤務するウェズリーは、骨董屋の店主チュウに呼び出され、「青く光る手の骨」を見せられた。その時、店に美しい女が入って来て、それを買って出て行った。その女に惹かれて追って店を出ると、ウェズリーは突如、FBlの部隊に取り囲まれる。市街地に凶暴な異星人が現われたという。FBIが現場に踏み込むと、怪物と化した異星人が彼らに襲い掛かってきた。危機一髪の所、突然現われた骨董屋にいた女が、不思議なパワーで異星人の体を消滅させた。彼女は一体何者なのか。傷ついたウェズリーは超人的な回復を見せ、そしてコンピュータは彼女の存在を察知した。超能力者の協力を得て、彼女の意識に入る。何と彼女は清朝の皇帝乾隆帝の妃であり、八国連軍のドイツ人将校の妻でもあった。ということは数百年前から生きていることになる。現在の彼女の居場所も特定され、彼女は確保された。だがFB1上層部の狙いは、彼女から得た知識で強力な武器を作ることだったのだ。ウェズリーも彼女も捕まってしまい、二人はテレパシーで会話をする。それによると彼女の名はフォン･ティンガイ、オリオン座の近くにある“青の星”から来たという。失われた聖典を捜して宇宙を旅し、故郷の星に帰る途中で流星と接触して地球に墜落したのだった。