キリクと魔女
キリクが生まれたのは、アフリカの村。そこには、魔女カラバが居て、村は魔女の呪がかけられていた。キリクの父や村の男たちは魔女カラバと戦ったが、みんな彼女に喰われてしまった。キリクはカラバに戦いを挑んだ叔父を助けるが、騙されたと知ったカラバは村からすべての黄金を奪い、彼女の家を焼き払ってしまった。そして次々と男たちをさらっていった。子供たちまでもがカラバにさらわれそうになるが、キリクによって救われる。”呪われた泉”では、巨大な怪物が雷鳴をとどろかせて泉の水を吸い込んでいる。キリクは泉の小さな注ぎ口から入って、知恵と勇気をもって怪物を退治した。すると、呪われた泉からは再び水が注ぎ出したのだ。キリクはなぜ魔女カラバは意地悪なのかを、母に問い、”禁じられたお山”の反対側にいる”お山の賢者”だけがその質問に答えられると告げられる。その”お山の賢者”はキリクのお祖父さんだ。お祖父さんのところに行くためには、魔女の家のてっぺんにいる屋根鬼に見つからずに魔女の縄張りを越えてゆかなければならない。こうして魔女カラバの謎をときために、小さなキリクは父の形見の短剣を持ち、”禁じられたお山”に向かうのであった。
- 公開日
- 2003年8月2日(土)
- 監督
- ミッシェル・オスロ
- 脚本
- ミッシェル・オスロ
- 音楽
- ユッスー・ンドゥール
- 製作年
- 1998
- 製作国
- 仏
- 上映時間
- 71
- INTRODUCTION
- 本作は人類誕生の地とされるアフリカを舞台とした、全く新しい神話物語。フランスでのアヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ、シカゴ国際児童映画祭での長編劇場・ビデオアニメーション部門成人審査員賞・児童審査員賞、モントリオール国際児童映画祭での長編部門審査員特別賞など多くの賞を受賞。フランスの公開で観客動員130万人、興行収入650万ドルという大ヒット作品となった。これはアニメーション作品ではフランスでの歴代興行収入第1位の記録。ビデオもアニメ作品としては異例の60万本のセールスを記録。社会現象にまでなった作品である。原作・脚本・監督は、ミッシェル・オスロで、本作が初の長編作品だ。彼は幼少時代をギニアで過ごし、そこでの強烈な体験が、「キリクと魔女」を作るきっかけとなっているという。また、彼は若い頃、日本に滞在し、墨絵を描き、葛飾北斎の絵の心酔者でもある。日本文化を愛し理解するという人物。日本では、高畑勲監督が日本語版・翻訳を手掛け、自ら演出も担当している。吹替版ではカラバ役に浅野温子、キリク役に『千と千尋の神隠し』”坊”役で注目を浴びた神木隆之介が担当しているもの大きな話題だ。
- STORY
- キリクが生まれたのは、アフリカの村。そこには、魔女カラバが居て、村は魔女の呪がかけられていた。キリクの父や村の男たちは魔女カラバと戦ったが、みんな彼女に喰われてしまった。キリクはカラバに戦いを挑んだ叔父を助けるが、騙されたと知ったカラバは村からすべての黄金を奪い、彼女の家を焼き払ってしまった。そして次々と男たちをさらっていった。子供たちまでもがカラバにさらわれそうになるが、キリクによって救われる。”呪われた泉”では、巨大な怪物が雷鳴をとどろかせて泉の水を吸い込んでいる。キリクは泉の小さな注ぎ口から入って、知恵と勇気をもって怪物を退治した。すると、呪われた泉からは再び水が注ぎ出したのだ。キリクはなぜ魔女カラバは意地悪なのかを、母に問い、”禁じられたお山”の反対側にいる”お山の賢者”だけがその質問に答えられると告げられる。その”お山の賢者”はキリクのお祖父さんだ。お祖父さんのところに行くためには、魔女の家のてっぺんにいる屋根鬼に見つからずに魔女の縄張りを越えてゆかなければならない。こうして魔女カラバの謎をときために、小さなキリクは父の形見の短剣を持ち、”禁じられたお山”に向かうのであった。
- CASTING
- ●ミッシェル・オスロ(監督・原作・脚本) 1964年フランス・ニース生まれ。幼少時代をアフリカ・ギニアで過ごす。アンジェの美術学校、パリの国立装飾芸術学校、ロサンゼルスのカリフォルニア芸術学院でを学んだ後、伝統的なアニメーションの他に切り絵や影絵、漫画などの技法も取り入れた多才な短編アニメやテレビアニメを制作してきた。初の長篇アニメーション映画「キリクと魔女」がフランスで大成功を収め、世界中でも評価を受ける。主な作品は「3人の発明家たち」「王子と王女」。これまでに短編アニメやテレビアニメを約30本制作し、セザール賞、ロンドンのバフタ賞、ザグレブ映画祭、オーゼンセ映画祭、アヌシー映画祭、キエフ映画祭、オタワ映画祭の最優秀賞など数多くの賞を獲得している。1994年には初めてASIFA(国際アニメーション映画協会)の会長に選ばれ、1997年に再選されている。
- 配給会社
- アルバトロス・フィルム