変身パワーズ
ピスタチオは頭にパンツを被り、変装の真似事をやっている。彼の一族ディスガイジー家は、何と何世紀も前から、思考も感情も完璧に別人になりきるという超越した変装の能力を持つ秘技で世界を悪から守っていた。
- 公開日
- 2003年7月5日(土)
- 音楽
- マーク・エリス
- 出演
- ダナ・カーヴィ ジェニファー・エスポジート ブレント・スパイナー ハロルド・グールド ジェームズ・ブローリン ジェシカ・シンプソン ジェシー・ヴェンチュラ オースティン・ウルフ マリア・カナルス
- 製作年
- 2002
- 製作国
- 米
- 原題
- THE MASTER OF DISGUISE
- 上映時間
- 80
- INTRODUCTION
- ダナ・カーヴィが脚本を担当し主役を演じている本作は、爆笑芸の集大成だ。『サタデー・ナイト・ライブ』や『ウェインズ・ワールド』などで、物真似とパロディと変装芸の多才多芸ぶりを発揮した彼の才能が光っている。ストーリーも変装術の秘技と別人に生まれ変われる特殊な能力によって、世界を救ってきたという一族の話だからぴったり。カーヴィは、なんと14種類にも及ぶ言語を操り、36もの人格を演じわける。『ジョーズ』のロバート・ショーやラテン系バージョンのアル・パチーノ、『グラディエーター』のラッセル・クロウ、『ブレイブハート』のメル・ギブソン、『フォレスト・ガンプ』のトム・ハンクス、ブッシュ大統領などにも変身するのだ。さらに、『エクソシスト』や『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』、『シュレック』、『燃えよドラゴン』、『炎のランナー』、『ロッキー3』などのパロディも飛び出してしまうから凄い。それに加えて、DVDの映像特典の未公開シーンのパロディとして、ラスト以降には「未公開シーン集」まで入っているから、サービス精神いっぱいなのである。監督は、『ウェディング・シンガー』などの美術監督を務め、この『変身パワーズ』が監督デビューになったペリー・アンデリン・ブレイク。製作総指揮にはアダム・サンドラー。そして、共演陣は、ジェニファー・エスポジート、ブレント・スパイナー、ジェームズ・ブローリンなど豪華。また、カメオ出演として、マイケル・ジョンソン、ジェシカ・シンプソン、元プロレスラーの現ミネソタ州知事ジェシー・ベンチュラなどで盛り上がっている。
- STORY
- ピスタチオ(ダナ・カーヴィ)は頭にパンツを被り、変装の真似事をやっている。彼の一族ディスガイジー家は、何と何世紀も前から、思考も感情も完璧に別人になりきるという超越した変装の能力を持つ秘技で世界を悪から守っていたのだ。例えば、リンカーンに変装し、ファンキーな歌とダンスでリンカーンを大統領に当選させたのも、ピスタチオの先祖なのだ。しかし、ピスタチオの父親ファブリッツオ(ジェームズ・ブローリン)は、変装術の秘技と特殊な能力を使うのは、自分の代までとして、変装術などを封印してしまった。ところが、ピスタチオには、「物真似をせよ」と頭の中に声が聞こえてくる。彼は、そのたび一家で経営するイタリアン・レストランで客の物真似をしてしまい店は大騒動。ある日、ファブリッツオとママが、悪徳財宝コレクターのボウマン(ブレント・スパイナー)に誘拐されてしまう。そこで、ピスタチオのおじいちゃんが登場。彼に一族の秘密を明かし、変身の特訓をする。眠っていた変装の才能が開花したピスタチオは、みるみるうちに変装の名人に。ピスタチオは、誘拐現場に残されていた葉巻が、男性の社交クラブ“タートル・クラブ”のものであることを突き止め、“タートル・ガイ”に変装してクラブに潜入。骨董品収集家の老婆やラテン系のアル・パチーノ、『ジョーズ』のロバート・ショー、顔面が糞で身体は草むらという地面男、ドイツのバイエルン税務署員、スコットランド・ヤード所属の英国紳士などに変装して、ボウマンに接近する。さて、得意の変装で救うことができるのだろうか。
- CASTING
- ●ダナ・カーヴィ(ピスタチオ) 55年6月2日、モンタナ州ミズーラ生まれ。86年から『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーを7シーズン務める。出演映画は、『微笑みがえし』(91)、『ウェインズ・ワールド』(92)、『パラダイスの天使たち』(94)など。 ●ジェニファー・エスポジート(ジェニファー) 73年4月11日、ニューヨーク生まれ。人気TVドラマ『スピン・シティ』に97年から99年まで出演。映画出演は、『ラストサマー2』(98)、『ドラキュリア』(00)『サウンド・オブ・サイレンス』(01)など。 ●ブレント・スパイナー(ボウマン) 49年テキサス州生まれ。TV版『新スター・トレック』に7シーズン出演。主な映画出演は、『ジェネレーションズ』(94)から『ネメシス/S.T.X』(02)までのシリーズ。インディペンデンス・デイ』(96)、『フェノミノン』(96)など。 ●ハロルド・グールド(おじいちゃん) 23年生まれ。40年以上も活躍し、『アレンジメント/愛の旋律』(69)、『スティング』(73)、『フロント・ページ』(74)、『昔みたい』(80)、『パッチ・アダムス』(98)、『スチュアート・リトル2』(02)など、多数の出演映画がある。 ●ジェームス・ブローリン(ファブリッツオ) 40年生まれ。63年に、ジェームズ・スチュアート主演の『恋愛留学生』で映画デビュー。78年の『カプリコン1』の主演で大ブレイクする。その後は、『悪魔の棲む家』(79)、『ガス・フード・ロジング』(92)、『トラフィック』(00)などに出演。
- 配給会社
- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント