夢 追いかけて
河合純一は生まれつき視力の弱く、既に右目の視力しか残されていなかった。3歳の時、手術を受けた。初めて見る美しい夕暮れに喜ぶ純一。しかし、医師は、母好子にいずれは全ての視力が失われてしまうと宣告するのだった。幼少の時から、泳ぐことが大好きで水泳の練習に明け暮れていた彼。しかし、ついに中学3年生の時、まっすぐに泳ぐことや、ターンのタイミングがわからなくなる。水泳部の主将でありながら大会への出場の辞退を口にする純一。しかし、教師森田と家族、クラスや部の仲間の励ましの中で、自分の泳ぎを身につけていったのだ。高校進学。故郷を離れ、東京の盲学校、そして大学に行く決意をする。将来の目標は、先生になること。泳ぎ続けることで、自分が得た勇気を人々に伝えること。そして年月が流れ、彼は教師として故郷に帰ってきた。ある日、三度目の挑戦となるシドニーパラリンピックに出場決定が決まった。みんなの期待の中、真夜中のプールで練習する純一先生の姿。その姿は、夢をもつこと、その実現に向けて努力することの大切さを私たちに教えてくれている。
- 公開日
- 2003年4月26日(土)
- 監督
- 花堂純次
- 撮影
- 瀬川龍
- 音楽
- 安川午朗
- 製作年
- 2003
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 109
- INTRODUCTION
- 舞台は、静岡県浜名郡舞阪町。舞阪町は弁天島温泉街をひかえ、浜名湖と遠州灘に囲まれた美しい町として有名。そして映画は、この町に生まれた河合純一という青年の実話物語だ。全盲というハンデを持ちながら、ひたむきな努力によって夢を実現させ、さらに新しい夢に向かって努力し続ける勇気の半生を描いている。純一青年は、生まれつき左目の視力がなく、そして中学3年の時に残っていた右目の視力も失った。年少時から続けていた水泳では過去3回のパラリンピックに出場、計14個のメダルを獲得。そして現在は、将来の夢であった教師として、母校の中学、舞阪中学校で教鞭をとっている。その真摯に生きる姿は地元舞阪の人々に勇気と希望を与え、その感動は更に大きなうねりとなり、舞阪、静岡から飛び出して、全国に拡がったのだ。忘れ去られがちな人々との絆や優しさ、その人間愛を描いている本作は、観る者に生きる勇気と、爽やかな感動を与えてくれるはずだ。
- STORY
- 河合純一は生まれつき視力の弱く、既に右目の視力しか残されていなかった。3歳の時、手術を受けた。初めて見る美しい夕暮れに喜ぶ純一。しかし、医師は、母好子(田中好子)にいずれは全ての視力が失われてしまうと宣告するのだった。幼少の時から、泳ぐことが大好きで水泳の練習に明け暮れていた彼。しかし、ついに中学3年生の時、まっすぐに泳ぐことや、ターンのタイミングがわからなくなる。水泳部の主将でありながら大会への出場の辞退を口にする純一。しかし、教師森田(三浦友和)と家族、クラスや部の仲間の励ましの中で、自分の泳ぎを身につけていったのだ。高校進学。故郷を離れ、東京の盲学校、そして大学に行く決意をする。将来の目標は、先生になること。泳ぎ続けることで、自分が得た勇気を人々に伝えること。そして年月が流れ、彼は教師として故郷に帰ってきた。ある日、三度目の挑戦となるシドニーパラリンピックに出場決定が決まった。みんなの期待の中、真夜中のプールで練習する純一先生の姿。その姿は、夢をもつこと、その実現に向けて努力することの大切さを私たちに教えてくれている。
- CASTING
- ●三浦友和 1952年1月28日、山梨県生まれ。1974年の「伊豆の踊子」で映画デビュー。主な出演作品に「マリリンに逢いたい」「仔鹿物語」「天国の駅」「悲しきヒットマン」「226」「なごり雪」、NHK「利家とまつ」など。 ●勝地涼 1986年8月20日、東京生まれ。2000年TBS「千晶、もう一度笑って」でデビュー。花堂純次監督「永遠の仔」で注目される。主な出演作品にTVドラマ「新・愛の嵐」映画「パコダテ人」など。 ●船越英一郎 1960年7月21日、神奈川県生まれ。「父の恋人」でデビュー。主な出演作品に、「おんな事件記者冴子」「京都祇園芸妓シリーズ」「ザ・ジャッジ」、「渡る世間は鬼ばかり」など。 ●江藤潤 1951年10月28日、東京生まれ。「祭りの準備」で映画デビュー。映画、舞台、テレビと幅広く活躍中。主な出演作品に、「アッシイたちの街」、「帰らざる日々」、「南極物語」、「戦国自衛隊」など。 ●田中好子 1956年4月8日、東京生まれ。73年「キャンディーズ」のメンバーでデビュー。1980年「土佐の一本釣り」に出演。「黒い雨」で報知映画賞最優秀主演女優賞受賞。主な出演作に、「サラリーマン専科」、NHK「ちゅらさん」など。
- 配給会社
- ゼアリズエンタープライズ