ジャンダラ
- 公開日
- 2003年5月31日(土)
- 監督
- ノンスィー・ニミブット
- 脚本
- ノンスィー・ニミブット
- 撮影
- ナタウット・キッティクン
- 製作年
- 2001
- 製作国
- ジャンダラ
- 原題
- JAN DARA
- 上映時間
- 113
- INTRODUCTION
- タイでは、セックスはタブー視されていた。人々の性は隠され、歪められてきたのだ。 「ジャンダラの物語」は、そうした禁じられた官能の世界に挑み、物議を醸し出した。1964年に発表されてから今日まで、30年以上に渡って読み継がれ、タイでは誰もが認める驚異のベストセラー小説になったのである。そして映画「ジャンダラ」は、性に関してのあまりに大胆で衝撃的な描写がタイ本国でさらなる物議を呼び、大幅な修正が加えられることとなった。待望の完全版が2001年10月に香港で公開されると、数々の大作を押さえ、初登場1位という大ヒットを記録した。 映画化に成功したのが「ナンナーク」(99)のノンスィー・ニミブット監督だ。そのニミブットと組んだのが「ラヴソング」(96)で知られる香港を代表するプロデューサー、ピーター・チャン。ジャンダラの継母、クンビー役で“アジアで最もセクシーな女性”クリスティ・チョンは、ため息のでるような美しさを披露している。本作はタイのアカデミー賞に当たるプラ・スラッサワッディー賞で助演女優賞(ウィパワウィー・チャルンプラ)、脚色賞、美術賞、音楽賞、メイクアップ賞、衣装デザイン賞の6部門受賞に輝いた。
- STORY
- 1930年代のタイ、バンコク。ジャンダラの出産で最愛の妻を亡くした父クンルワンは、妻の命を奪った赤ん坊としてジャンダラを恨み、使用人以下の扱いする。そして、失意で働く意欲さえ失ったクンルワンは、裕福な年金生活の中でハーレムをつくりだすのだった。周りの女たちを絶対的な権力で押さえつけ、人目もはばからず、自らを受け入れさせていくが、決して彼女たちを愛そうとはしない。ジャンダラが唯一母親のように甘えられる、ワート叔母もクンルワンに逆えず、娘ゲーオを身ごもる。屋敷の中という、狭い世界の中での絶対的な権力に守られ、わがままの限りを尽くし育ったゲーオもまたジャンダラを蔑むよう父に教え込まれる。ジャンもやがて、成長するにつれ父への憎しみをつのらせてゆく。ある日クンルワンは新しい妻、クンビーを屋敷に呼び寄せる。ジャンダラの継母となる彼女の、他の女たちにはない奔放さと、妖艶な美しさに、ジャンダラは次第にのめり込んでゆく。そしてある事件をきっかけに、彼は自らの誕生に秘められた驚愕の事実を知ることとなる。
- CASTING
- ●エスカラット・サルスク(20歳のジャン) 1974年生まれ。ラーマカムヘン大学法学部卒業。TVCMでデビュー後、主にTVドラマで活躍している。 ●クリスティ・チョン(クンビー) 1970年、カナダ生まれ。マリ・クレール誌の“最も美しい瞳”に選ばれる。2000年には“アジアで最もセクシーな女性”で第一位を獲得した。 ●サンティスック・プロムシリ(クン・ルワン) 1963年生まれ。主な出演作は「神のシルエット」(89)、「クラスメイト」(90)、「ムアンとリット」(94)、「ワンス・アポン・ア・タイム」(95)などがある。 ●ウィパワウィー・チャルンプラ(ワート) 映画初出演の本作でタイのアカデミー賞に当たるプラ・スラッサワッディー賞助演女優賞と芸能批評家クラブ映画賞助演女優賞を受賞した。 ●パタラワリン・ティムクン(ゲーオ) 1977年生まれ。カナダのパフォーミング・アーツ・スクールでダンスを学び、14歳でモデル・デビュー。以後、グッチ、ディオール、シャネルなどのモデルを務める。 ●スウィニット・パンジャマワット(15歳のジャン) 少年時代のジャンを演じる。1984年生まれ。「快盗ブラック・タイガー」(00)で映画デビュー。本作が2本目の出演作。
- 映倫
- 30
- 配給会社
- 20世紀フォックス映画