シベリア超特急3
大富豪『宮城伝蔵』が主催するパーティーが客船で開かれ搭乗者が失踪する。その最中、宮城伝蔵はある昔話を語り始める。
- 公開日
- 2003年1月2日(木)
- 監督
- 水野晴郎
- 脚本
- 水野晴郎
- 原作
- 水野晴郎
- 撮影
- 鈴木耕一
- 製作年
- 2002
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 114
- INTRODUCTION
- 今度の「シベリア超特急3」は60年の歳月を超えて、全く同じ密室殺人事件が発生するところから始まる。2つのドラマが交互に進行しながらラストで1つの点に結びつく、「~1・2」を乗り越えたスケールの大きさ。これはMIKE MIZUNO念願の企画「好色五人女」の構成を先取りした形で、今回は3人の脚本家が集結して脚色。6ヶ月を費やした。主演の三田佳子は9年ぶりの映画出演となり、MIKE MIZUNOとは40数年に及ぶベストフレンド。また宇津井健とMIZUNOが語り合ったのは撮影1ヶ月前が始めてであったが意気投合した。こうして三田・宇津井の競演が実現した。また宝塚出身のスターたちをオーディション。大浦みずきの映画初出演ともなった。「シベリア超特急」の大ファンである、ホラー大賞・山本周五郎賞に輝く人気作家、岩井志麻子も特別出演している。音楽の選曲は、日本フィルハーモニーの指揮者でおなじみの新田孝。彼も特別出演している。
- STORY
- 1941年モスクワを発つシベリア超特急列車の中、一等車両に潜り込んだ少年がいた。宮城伝蔵16歳。同じ車両に山下将軍が乗車していた。走る列車の中で第一の殺人事件が起きる。伝蔵はハーフの美しい少女オリビアと推理を巡らせていたが、夜が明ける前に第二の事件が起きる。オリビアの父が殺されたのだ。山下は本格的な捜査に入るのだが、事件は謎を残したまま…。 一方2002年、テレビ局の会長にまで上り詰めた宮城伝蔵の誕生パーティーが、瀬戸内海を行くクルーズ船で開かれていた。しかし航行する船の中、密室で殺人事件が起きる。しかもそれは61年前のシベリア超特急列車の事件と非常に酷似しているのだ。伝蔵を狙う者の仕業なのか?61年前と結びつけるものはいったい何なのか?
- CASTING
- 森 裕美…(三田佳子) 「殺されてたまるか」で映画デビューし、当時東映の最も期待される女優として高倉健たち大スターと共演するなど東映の看板女優として活躍。さらに京都で中村錦之助・大川橋蔵の大作には必ず相手役として引っぱり出された。1985年「Wの悲劇」で毎日映画コンクール、ブルーリボン賞など数々の助演賞を獲得。1992年度第2回日本映画批評家大賞女優賞受賞。1993年「遠き落日」で日本アカデミー賞最優秀女優賞を始め、多数の映画賞を受賞。 宮城伝蔵(現代)…(宇津井健) 1953年「思春の泉」で映画デビュー。以後「黒のシリーズ」などで大成功を収めた。中でも、高倉健と対に立って見事なパワーを見せた「新幹線大爆破」は今も鮮明に思い出される。他、テレビでの出演作に「検事」、山口百恵と共演した「赤のシリーズ」、「ザ・ガードマン」、「さすらい刑事旅情編」などがある。映画出演は久々のことである。