シャボン玉エレジー

ジャックは自分の刑期を軽くしてもらう代わりに、自分の仲間を売った男だ。 証人として出廷する途中、彼は自分の首に賞金が懸けられ、仲間に消されるかもしれないことを知る。彼は1週間以内に殺されようとしていた。ジャックはその場から逃亡し、彼の前妻の妹であり、妻に隠れて密会をしていたケイコのもとに逃げ込んだ。ケイコは20才。ポルノ女優として出発したばかりで、彼女には父親にレイプされた過去がある。ジャックはその性的なトラウマから彼女を救い出すために危険な治療を請け負う。その刺激的で啓発的なジャックの行為は激しさを増し、彼は次第にケイコの父親の記憶と重なって行く。しかし、ケイコはヤクザのボスに会いに行き、ジャックを売り渡すことを約束する。ボスの提示した金額は100万円だった。それは、未来を持たないジャックと、未来を得ようとするケイコの間の哀しい取り引きだった。ケイコは、ジャックとの最後の日々を過ごすため、あと三日彼を殺すことを待ってくれるようにボスに懇願。ボスは彼女の申し出に同意する。 しかし、その時遅く、ヒットマンがジャックのもとに送り込まれるのだった。
公開日
2004年1月31日(土)
監督
イアン・ケルコフ
脚本
イアン・ケルコフ
撮影
辻友彦
音楽
大友良英
出演
トム・ホフマン 星乃舞 伊藤清美 田中要次 宮崎光倫
製作年
1999
製作国
オランダ=日
原題
SHABONDAMA ELEGY
上映時間
85
INTRODUCTION
「アムステルダム・ウェイステッド!」がヨーローッパで大ヒットした、注目の映像作家イアン・ケルコフ。彼が日本のキャスト、スタッフとの共同作業によって東京を舞台に作り上げた最新作だ。この作品は1999年2月3日ロッテルダム国際映画祭でワールドプレミア上映された。デジタル・フィルムの可能性を追求したその斬新な映像と、極限の愛を捉えた衝撃的な内容で全上映回がソールドアウトという大反響を巻き起こした。ベルリン映画祭のマーケット上映でも、世界各国から大きな注目を集めることとなった。精神的なトラウマを抱える一人の若いポルノ女優ケイコと組織から追われ、彼女のもとに匿われている一人の男ジャックの激しい愛と裏切りと傷ついた心の癒しの物語りである。 主役の二人は10日間の撮影中、広尾のロケセットに実際に生活し、2台のデジタルカメラが彼らの演技と生活をドキュメントし続けた。この方法によって、ドキュメンタリーともフィクションともつかない、微妙なニュアンスの新しい映像作品が出来上がったのだ。主役のジャックを演じるのは、オランダの人気俳優トム・ホフマン。この作品で映画デビューを飾った星乃舞は、自分の全てを曝け出す体当たりの演技で、ベテラン俳優に負けない存在感を発揮。海外の映画祭でも大きな反響を呼んでいる。今、ヨーロッパで最も注目を浴びている映画ムーブメント“デジタル・ニュー・シネマ”の最先端として、新しい映画の可能性を示した作品となった。
STORY
ジャックは自分の刑期を軽くしてもらう代わりに、自分の仲間を売った男だ。 証人として出廷する途中、彼は自分の首に賞金が懸けられ、仲間に消されるかもしれないことを知る。彼は1週間以内に殺されようとしていた。ジャックはその場から逃亡し、彼の前妻の妹であり、妻に隠れて密会をしていたケイコのもとに逃げ込んだ。ケイコは20才。ポルノ女優として出発したばかりで、彼女には父親にレイプされた過去がある。ジャックはその性的なトラウマから彼女を救い出すために危険な治療を請け負う。その刺激的で啓発的なジャックの行為は激しさを増し、彼は次第にケイコの父親の記憶と重なって行く。しかし、ケイコはヤクザのボスに会いに行き、ジャックを売り渡すことを約束する。ボスの提示した金額は100万円だった。それは、未来を持たないジャックと、未来を得ようとするケイコの間の哀しい取り引きだった。ケイコは、ジャックとの最後の日々を過ごすため、あと三日彼を殺すことを待ってくれるようにボスに懇願。ボスは彼女の申し出に同意する。 しかし、その時遅く、ヒットマンがジャックのもとに送り込まれるのだった。
CASTING
●トム・ホフマン(ジャック) ジャックの役には「ロボコップ」や「ターミネーター」「氷の微笑」によってハリウッドで成功をおさめたポール・ヴァーホーヴェン監督がハリウッド進出のきっかけを作った「四番目の男」やサリー・ポッターの「オルランド」に出演、ケルコフの「アムステルダム・ウェイステッド」にもDJカウボーイ役で出演して いる、世界的名優トム・ホフマン。ルドガー・ハウアーに続くオランダの生んだスターがその脚本に共鳴して参加。この企画の原点はケルコフとトムの会話の中から生まれた。 ●星乃舞(ケイコ) ケイコ役を演じるのはアマチュア、プロを問わず募集した女優オーディションで多数の応募の中から選ばれた星乃舞。ケルコフにも絶賛され、トム・ホフマンも圧倒したその体当たりの演技は、新しい女優の誕生を告げる力強さに満ち溢れています。非常に困難な今回の役を演じきったことで、今後の国際的活躍も期待されている注目の新人。 ●レイコ:伊藤清美 ●ヤクザのボス:田中要次 ●精神科医:松本幸三 ●ヒットマン:宮崎光倫 ●ボディガード:ヒロシ ●キタノ:北野雄二 ●ケイコの父:山崎友之 ●刑事:佐藤寿保 ●ケイコ(子供時代):設楽希実

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