落陽

(C)1992 日活
にっかつ80周年記念作品。 元関東軍大尉の賀屋達馬は、五族協和の王道楽土を築く野望に燃える石原完爾中佐に呼ばれ、3年ぶりに満州の土を踏んだ。賀屋が受けた命令は、関東軍の戦費を極秘裡に調達すること。さっそく彼は満州一帯に銀行や工場を持つ大財閥・劉宗仁に目をつけ、大陸浪人の土門正吾とともに奉天第一銀行が発行する1億元の現大洋票を奪取。時あたかも満州事変が勃発し、賀屋はつづいて満州国建設の工作資金捻出に急ぐ。だがその時部下の裏切りにあい、危うく金と命を奪われそうになるが、そこへ現れた馬賊の一団が彼の窮地を救った。しかも驚いたことに、馬賊の女頭目はかつて賀屋と愛を誓いあった中国人の歌姫・張蓮紅であった。再び愛しあう2人だったが、今や関東軍の「影の銀行」とまで呼ばれるようになった賀屋は満州全土に拡大した戦線のため、ますます巨額の資金が必要となり、遂に阿片を扱うことになる。

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