ヒルコ 妖怪ハンター
新進気鋭の学者として、考古学界で注目されていた稗田礼二郎(沢田研二)だったが、ある学説を唱えてからは異端児扱いされ、存在はほとんど忘れられていた。そんな彼に、義兄で中学校教師の八部高史(竹中直人)から一通の手紙が届く。古代人が悪霊を沈めるために造った古墳を発見したという内容だった。自分の学説が証明されるきっかけを感じた稗田は、八部家を訪ねる。しかし八部は、生徒である月島令子(上野めぐみ)と共に、謎の失踪事件を起こしていた。夏の一夜の、消えた少女を追う少年たちの、恐ろしくも哀しい冒険が始まる。