ホワイト・ラブ
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スペイン語の会話学院に通う上村忍は、その学院の臨時講師、山野辺健と親しくなった。忍には父がなく、肉親は美容院を営む母と、結婚した姉がいる。健はスペイン駐在の経験のある元商社マンで、脱サラ講師。スタイリストとスペイン語にどんな関係があるのかという健の問いかけに暗い表情をみせる忍。一方、健も商社を辞めた理由を語ろうとしない。そんな二人が急速に接近していった。実は、忍がスペイン語を始めたのは、家族を捨てて愛人とともに蒸発その後死んだと聞かされていた父・圭介がスペインで生きていると知ったからである。