へそくり社長
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シリーズ第1作。
明和商事の新社長田代善之助が三等社長と呼ばれているのは、総務課長時代に先代社長の令嬢厚子を射止めて、今日の地位を築いたからであろう。善之助は毎朝、先代社長の肖像写真と「仕事に惚れろ、金に惚れろ、女房に惚れろ」と書いた直筆を拝むことにしている。ある日、大阪から厚子の妹未知子が株主総会出席かたがた、お婿さん探しに上京し、善之助の秘書小森信一がお守役を仰せつかった。未知子は芸者遊びを見たいといい出して、小森は恋人のタイピスト大塚悠子とのランデヴーを棒に振らなければならなかった。