ふうせん

(C)東映
六本木の高級ディスコで華やかに踊る若者達の間を流して歩く工藤賢次。彼の行く所、ボディコンギャルの熱い視線と男達の敵意の目があった。ある日、六本木の黒服生活とも、愛人の美佐とも別れを告げた謙次は、雑司ヶ谷の鬼子母神へとバイクを走らせた。ほの暗い境内で縁日の準備をするテキヤ衆、その中に謙次の幼なじみの徹がいた。謙次はテキヤ稼業に張り切る徹をバカにしながらも何故か心がなごむのだった。その時、徹の売のひよこが野良猫に襲われ大騒ぎ。そこでひよこを助けたのが縁で白戸奈津子と出会った謙次と徹は、奈津子の爽やかな笑顔に釘付けになるのだった。

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