友よ、静かに瞑れ
(C)KADOKAWA 1985
旧友の坂口が下山建設の社長に襲いかかって逮捕されたことを知り、新藤は沖縄の小さな港町に帰ってきた。下山建設は町の再開発を担当しており、坂口が経営するホテルを買収しようと嫌がらせや脅迫を続けていたのだ。新藤はそのホテル〈フリーイン〉に泊まり、事件を探り始めた。下山建設の高畠開発部長や、下山と癒着している徳田刑事などに会い、新藤は事件の真相を知った。坂口は、誘拐された一人息子の竜太を助けようとして、下山建設に乗り込んだのだった。そして新藤は、坂口が癌に冒され、余命数ヶ月であることを知る。