遠山の金さん捕物控 影に居た男
(C)1956 東宝
江戸本所横網町の勘兵衛長屋の家主勘兵衛が何者かに殺された。最初に死体を見つけた人形師の銀山の報せで目明し八五郎は現場に駈けつけたが死体はない。そのとき女の悲鳴、声のした方へ行くと銀山の女房が驚く傍に勘兵衛が横たわっていた。勘兵衛は長屋中に憎まれていた因業親爺、その日も浪人篠崎源左衛門の所へ借金の取立に来ていた。八五郎は長屋の連中を調べ始めたが疑しい者は、勘兵衛を殺すといきまいていた遊人の文吉、浪人篠崎、篠崎の娘お京の恋人横山求女、勘兵衛のために芸者となった小富、その小富に惚れ贈物をしている錠前屋の太三郎など、八五郎を迷わせるばかりである。