峠を渡る若い風
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城南大学の学生船木信太郎はアルバイトに通っていた下着工場が破産し、給料の代りに下着をたくさん貰った。そこで信太郎は夏休を利用して行商に出かけることにした。信太郎は途中、旅回りの演芸一座「今井金洋奇術団」の看板娘で座長の一人娘美佐子と知りあいになった。奇術団は、千葉佐原市で幕をあけ、信太郎も縁日の路傍で下着を大道に並べた。その時、土地の与太者が因縁をつけてきたが、一人の男が仲裁に入った。その男は、東京から来た香具師仙波一家の兄貴株の青木だった。