続社長えんま帖
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シリーズ第31作。
マルボー化粧品社長大高長太郎は、国内市場はもとより、外国市場にも手を拡げ、今やライバルの椿堂も抜いてご機嫌な毎日を送っていた。ところが、ひとたび家庭に戻れば、女房の悦子には老人病対策を迫られ、全学連デモ隊救護班の娘春江には、負傷学生のモデルをやらされ散々だった。そんな折、長太郎に大社長就任の命令が下った。長太郎は、早速大社長の「えんま帖」の採点を預かる祇園の芸者香織を挨拶方々訪れたものの、一生の大事を抱えては、誘惑の機会を次に持越すほかはなかった。さて、帰京した長太郎は、西条企画宣伝部長、石山総務部長、富田林営業部長に大社長の意を伝え、西条を社長代理に任命した。そして、社内は未曽有の人事異動と新大社長の新方針に大混乱。