すべてが狂ってる

(C)1960 日活
今日も盛り場の暑さにうだる通りを、宮本信久をリーダーとする高校生不良グループがのし歩いていた。グループの一人杉田次郎は、昌代という母一人の家庭に育った少年である。グループにひろわれたみつるという少女に乱暴するみんなと別れて、彼は一人家に帰った。次郎にとっては家庭も冷たい場所だった。母の昌代は南原という男の世話をうけていた。そんな母が次郎には耐えられなかった。家をとびだした彼はアベックを襲って金をまきあげ、暴れた。彼等のグループの一人に敏美という次郎を愛している少女がいた。しかし彼女の愛にも次郎はこたえる気がしなかった。

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